縁の始まり【Fischer's】 (ページ5)

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シルク side

もう日が暮れてきた夕方

マンションまで少し手前のところで車を停める

「おーっし！ここで大丈夫だからっ」

車を降りるシルクとカメラなどの機材を下ろすマサイ

「ここでいいの～？？」

「もーすぐだしな！とりあえずンダホは家に車置いてこいよーそしたらマサイんちで撮影しよーぜー」

「じゃあ、俺もついていこうか？」

「おっ！サンキュー！じゃあ、もっきゅんと車置いてくるわ」

「おう！よろしくな～」

マサイとシルクで目の前のマンションまで歩く

「んでさー、今日さー」

前を歩いている女性に見覚えがあった

(あれっ？)

小声でマサイに話しかける

「あれ？お隣さんじゃね？」

「あっ！まじじゃん！お前何でわかんの？」

「おれ朝も会ったんだよ、エレベーターで」

「まじかよ」

と、話している最中に朝と違う所に気がつく。

朝のエレベーターで会った時は黒髪だったのに今は明るい茶色になってる

(髪染めたのかな～？)

と気になってしまった。

マンションに入るとエレベーターホールで彼女が待っていた。

マサイがボーッと彼女を見ているのを横目に声をかけた

「おかえり」

彼女の背中に声をかけた。

ビクっとして振り返った

「えっ？」

彼女は俺とマサイを見て首を傾げた。

「あー、急にすみません！朝エレベーターで一緒だったものです(笑)」

すると彼女は一瞬天を仰いで思い出したようだ

「あっ、あの時の」

「そーですそーです、あの時のやつです(笑)すいませんちゃんと挨拶しなくて、このマンションの102号室に住んでます。シルクって言います、よろしく」

「あっ、そーだったんですね！私、301号室のAAです、よろしくお願いします」

と言ってペコっと頭を下げた。

チーンとエレベーターが到着した。

「あっ、それでは」

と言って彼女が乗り込んだので

「あっ、俺らも乗ります」

と言って乗り込んだ。

？って顔に書いてあるAさんに話した

「あー、こいつが3階に住んでるんです」

と、さっきから一言も喋らなくなったマサイを指さした

「えっ。あっ、そーです。３階に住んでます。マサイって言います。」

「あー、そーだったんですね！あっ！それで朝も3階に！笑」

「そーです！そーです！笑ほとんど毎日行き来してます笑」

と言うと仲良しなんですねと笑ってくれた。