不協和音 third

大人になるため、嘘になれろ ページ45

『これから先もずっと 電車は満員で
夢も希望もないのに 各駅停車かい？
努力は報われますよ 人間は平等ですよ
幸せじゃない大人に説得力あるものか』





大人のスタッフさんや、マネージャーさんからは、




努力は報われるから、その調子で頑張りなさいと言われる。






でも、大人にとっては、私たちは商品でしかないんだよね...





そんな大人の言葉なんて、信じていられるか。






『死んでしまいたいほど 愚かにもなれず
生き永らえたいほど 楽しみでもない
もう持て余してる 残りの人生』





死ぬ＝欅坂を辞めて普通の女の子に戻る





でも、もう、私たちには、そんなことはできない。





行き永らえる＝アンチに誹謗中傷される。






どちらを選んでも、楽しみなんてない。






『目立たないように、息を止めろ！』







たぶんこれは、ネットの人への言葉だ。






目立たないように、匿名でしか言いたいこと言えないなんて、







かわいそうに...なんて、こっちから、嘲笑ってやる。





息を止めてしか、発言できないそんな人の言葉で、悩むなんて、馬鹿馬鹿しい。







『誰もが 何かを 切られながら 生きている』








苦しんでいるのは、自分だけじゃない。



　




『あんたは、私の何を知る？』







そして、私の子となんかなにも知らないくせに、






憶測だけで、ものを言うネットの書き込みに、







一言声を掛ける。









Aの知らない側面をみたきがした。







いつも、励ましてくれるから、Aは、悩みとかないんだと思ってた。







辛い思いしてるのは、自分だけだと思ってた。









でも、自分の思いは、隠して、メンバーをケアして...
　






よっぽど、Aは、私なんかより、辛い思いしたんだね。









なんか、自分が、さっきまで考えていたことが、






浅はかで馬鹿馬鹿しいことだと思った。









死んでも何も変わらない。何も始まらない。









無性に、Aに会いたいと、思った。

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