不協和音 third

真実を教えないなら、ネットで知るからいい ページ39

平野side





その男は、躊躇なく、刃物を平手に向けた。








平手の悲鳴。









思わず、自分は、走り出す。









間に合ってくれ。








男が刃物を振りかざした瞬間、平手の前に、誰かが現れる。









Aだ。









嘘だろ？









Aは、平手をかばった。









Aが倒れる。









間に合わなかった。









急いでAに駆け寄る。








平野
｢A、A！｣









返事はない。









男はその場で、取り押さえられる。









ざわめく会場。








スタッフが急いで、救急車を手配する。









昨日から、こんなファンがいて、







最悪、こんなことが起きるって、予想できてた。









なのに、自分は、何もできなかった。







自分の無力さに、腹が立つ、








怒りが込み上げてくる。









分かってたことなのに、どうして、Aを助けられなかったんだ？









とにかく、頼む、A、助かってくれ...

友達を作りなさい、スポーツをやりなさい→←どうして学校へ行かなきゃ行けないんだ？

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