僕は嫌だ ページ30
Aside
ーその夜ー
寝ようと思ったら、メールが、来ていた。
誰からだろう?
送信元を見て、驚いてしまった。
ー今泉ー
そう書いてあったからだ。
今泉
『今日はライブお疲れさま。
配信で、家から見せてもらいました。
とても、凄くて、ビックリしました。
一人前のグループに成長した、欅坂を見れて、よかったです。
ありがとう。』
一見、一方的で、上から目線のメールに見えるが、
普段の今泉から考えると、このメールは、今泉なりの、最高の誉め言葉なんだなと思った。
もう、欅坂のことが嫌いだから、ライブ、見てくれてないと思ってたから、
凄く、嬉しかった。
いてもたってもいられず、迷惑かもしれないし、
もう、午後12時だから、寝てるかもしれないけど、今泉に電話をかけてしまった。
考えてみれば、今泉に電話をするのは、これがはじめてだ。
今泉
『...はい、今泉です。』
A
『夜遅くにごめんね。Aです。』
今泉
『今、何時だと思ってんの?』
そう言いつつも、心なしか、嬉しそうな、声。
A
『今日は、ライブ、見てくれて、ありがとう。』
今泉
『こんなこと、言いたくないけど、
今までは、クールな欅坂は許せなかった。
でも、今日見て、思った。
これが、欅坂なんだって。
私たちにしかできないことを、伝えること、それが、欅坂なんだって。』
今泉の口からそんなことが聞けるなんて、思っても、みなかったから、ビックリした。
今泉
『私も、ライブに出たいと思った。
カッコいい欅坂で、頑張ろうと思った。
戻ってきても、いいかな?』
A
『もちろん、今泉がいなきゃ、本当の欅坂じゃないよ。』
いつの間にか、二人とも、泣いていた。
初めての握手会から、一年以上に渡って、深く深くなり続けた溝が、
ようやく、埋まってきたようだ。
今泉
『でも、センターになる夢は諦めてないけどね(笑)』
今泉
『お互い、切磋琢磨して、高めあっていけたらいいなと思う。』
A
『うん、頑張ろうね。』
今泉
『こんなに欅坂が成長できたのは、
Aがてちを支えてくれたお陰だと思う。ありがとう。』
A
『ううん。皆の力だよ。』
おかえり、今泉。
97人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
チョコレート(プロフ) - ありがとうございます。行き当たりばったりで、書いていて、矛盾してることも多々ありますが、優しい目で見守って下さい。よろしくお願いいたします。 (2018年3月6日 16時) (レス) id: 078e93a04c (このIDを非表示/違反報告)
08015675843(プロフ) - 面白すぎてほっぺたが落ちます。 (2018年3月6日 16時) (レス) id: f85872ec66 (このIDを非表示/違反報告)
チョコレート(プロフ) - ありがとうございます!よろしくお願いいたします! (2018年2月23日 6時) (レス) id: 4b178331a6 (このIDを非表示/違反報告)
HWJ98yGIRs5Srag(プロフ) - 続きが見たいです! (2018年2月22日 20時) (レス) id: a4a7a47dac (このIDを非表示/違反報告)
HWJ98yGIRs5Srag(プロフ) - 最新更新日楽しみにしてます (2018年2月21日 21時) (レス) id: a4a7a47dac (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:俺ら | 作成日時:2018年2月21日 14時