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風丸side
風丸「…一体、いつからなんですか。」
喉がひくついていながら低音な声が出たのは
少し自分でも驚いた。
まだ顔はあげられない。
涙は頬を伝うことなく垂直に床に落ちていく。
柳谷「記憶障害のこと、か？」
風丸「はい。」
柳谷「立花がいつ障害を持ったか、か？」
風丸「…はい。」
なかなか話がスムーズに進まないのは
それほど重要な話で
先生も慎重に話しているからなのだと思う。
俺も、そんなことに対して怒りは覚えない。
いつものように、
ふざけている訳ではないから。
先生の瞳は濁っていなかったから。
真剣なんだ、先生も。
俺は目をぎゅっとつむり、返事を待つ。
自然に拳にも力が入る。
柳谷「立花が木材の下敷きになったのは聞いているか？」
風丸「はい。
…いじめられていた人達に、って聞きました。」
柳谷「その後、病院に運ばれたのは？」
風丸「聞きました。
肘の軽い捻挫と頭も軽く打っただけだったって…。」
柳谷「…それが偽りの事実だってこと。」
え？
偽り？
偽物？
＿＿＿まさか
風丸「その時から、ですか…？
Aが病気を持ったのも…。」
柳谷「…そうだ。
肘は軽い捻挫だったことで間違いないが
頭は…
…打ち所が悪かったらしい。
意識不明の重体だったそうだ。」
風丸「そん、な。
全然…軽く、ない…。」
柳谷「…立花がまだ目を覚まさないときに
立花のお母さんが医師に呼ばれたんだ。
…その時、なんて告げられたと思う？」
なんて告げられたなんて…
俺にわかるはずもない。
先生は意地悪そうにそう言うが、
ぱっ、と顔をあげたときに
とても悲しそうに
とても悔しそうに
顔を歪めてた。
＿柳谷回想＿
医師『残念ですが
目覚めたら奇跡、くらいでしょうねぇ…。』
A母『そんな…っ!!
じゃあ、娘は黙って死んでしまうんですか!？』
医師『だが、ゼロではない。
とても低いがね。
…それと
追い討ちをかけるようになるんだが
頭の検査をしたときに分かったことがあるんだよ。』
このとき立花のお母さんは嫌な予感しかしなかったらしい。
家族として希望をもってあげたかったが
あまりにも衝撃的でプラスな方向に
考えてあげられなかったと言っていた。
医師『彼女は軽い記憶焼失になっているかもしれん。』
嫌な予感が的中してしまった。
あまりの衝撃の事実に頭がついていかず、
声も出せず、その場に泣き崩れたらしい。
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みーさささ(プロフ) - 白銀さん» おー！ルナちゃん！久しぶり〜っ！ありがとね！うちも名前変わったから把握よろしくっ( ´ ▽ ` )ﾉ頑張るよ〜っ (2016年4月9日 18時) (
レス) id: 920442d868 (このIDを非表示/違反報告)
白銀(プロフ) - みーさ久しぶり！えっと名前変わっちゃったから分かりにくいけど歯車姫ルナだよ！最新話読ませてもらいました！やっぱり凄いね！これからも頑張ってね！ (2016年4月9日 17時) (レス) id: ee1d9cebf1 (このIDを非表示/違反報告)
みーさ(プロフ) - ☆りんご☆さん» ありがとうございます(._.)何だかそのお言葉を頂けてこちらまでうるっときてしまいます…。今、受験シーズンであまり更新できませんが頑張りますね！完結までどうぞよろしくお願いします！ (2016年2月5日 19時) (レス) id: 4729ac16f0 (このIDを非表示/違反報告)
☆りんご☆(プロフ) - すごくいい話ですね！何度も泣いてしまいました。読んでいくうちに勉強になることも多くて、すごくいい作品だと思います！頑張ってください！！ (2016年2月5日 12時) (レス) id: 7d6ffb99d4 (このIDを非表示/違反報告)
みーさ(プロフ) - 春風 月さん» ありがとっ(°▽°) (2015年11月21日 22時) (レス) id: 4729ac16f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みーさささ | 作成日時：2015年11月15日 17時
