159story ページ14
風丸side
瞬間、屋上には痛々しい音が響いた。
まず、ドアに頭をぶつける音。
あと、コンクリート製の地面に摩擦で鼻をやられた音。
もうどちらが鳴らしている音なのか
わからないくらいだった。
風丸「イッテェェェェェェ!!!!」
半田「あ、俺完全に鼻逝ったわ。
感覚が…ねぇよ、鼻の。」
俺の叫び声と半田の一人言が辺りを覆う。
円堂「おい、お前ら何やってんだよ!!
大丈夫か？
すっげぇ音したぞ…？」
風丸「これが大丈夫に見えるか!？」
円堂「いや…その…う…。」
半田「俺の鼻が…。」
もう半分泣いてるからな！
まだ流してないけど目にめっちゃたまってるからな!!
何が痛かったって、
そりゃあ…地面との接触に決まってるだろ。
「え、なに!？」
「何かすごい音したよね…」
ドア越しから何やら聞き覚えのある声がする。
円堂「木野！
あ、それに葉波も!!」
木野「あ、円堂君！
…と
半田君と風丸君…？」
顔を上げると木野と葉波の姿が。
風丸「お、おう…。」
涙で潤んでいる俺の目を見たからか、
葉波はすぐに状況を察知した。
葉波「風丸君と半田くんが倒れてるのって…
私たちがドアを開けたからなんじゃ…？」
木野「え、そうなの!？」
風丸「あ、うん、全然大丈夫。
大丈夫…大丈夫…。」
半田「鼻が熱で焼け焦げた…。」
俺しっかりフォローしてんのに
さっきからなんだこいつは!？
鼻が鼻がって…呪文みたいに唱えんじゃねぇよ！
木野「あぁっ、ごめんね!!」
風丸「いや、本当に大丈夫…。」
円堂「そうだぞー、気にすんな！」
瞬間、俺は
『お前にこの痛みがわかるのか』
と念を送りながら睨むと円堂は黙り混んだ。
葉波「私達が確認して開けてれば…。」
風丸「本当に気にすん…」
葉波が動いた瞬間、何やら甘い香りが俺の鼻をついた。
それを同時に察知したのか半田は
半田「女子力の香りがする。」
と言っていきなり立ち上がった。
…お前、鼻逝ったんじゃなかったのかよ。
葉波「これ…良かったら。」
葉波は、手に持っていた紙袋を開けて俺達に見せてくれる。
半田「クッキー!!」
円堂「なぬ…っ？」
木野「美里ちゃんクッキー作ってきたらしくて。
どうせなら皆で食べようよ、ってなって円堂君たちにもお裾分けだって。」
半田「良い匂い…。」
円堂「葉波、これもらって良いのか!？」
クッキーに反応し葉波に群がる二人は
ヨダレを垂らしていた。
…汚いな。
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みーさささ(プロフ) - 白銀さん» おー！ルナちゃん！久しぶり〜っ！ありがとね！うちも名前変わったから把握よろしくっ( ´ ▽ ` )ﾉ頑張るよ〜っ (2016年4月9日 18時) (
レス) id: 920442d868 (このIDを非表示/違反報告)
白銀(プロフ) - みーさ久しぶり！えっと名前変わっちゃったから分かりにくいけど歯車姫ルナだよ！最新話読ませてもらいました！やっぱり凄いね！これからも頑張ってね！ (2016年4月9日 17時) (レス) id: ee1d9cebf1 (このIDを非表示/違反報告)
みーさ(プロフ) - ☆りんご☆さん» ありがとうございます(._.)何だかそのお言葉を頂けてこちらまでうるっときてしまいます…。今、受験シーズンであまり更新できませんが頑張りますね！完結までどうぞよろしくお願いします！ (2016年2月5日 19時) (レス) id: 4729ac16f0 (このIDを非表示/違反報告)
☆りんご☆(プロフ) - すごくいい話ですね！何度も泣いてしまいました。読んでいくうちに勉強になることも多くて、すごくいい作品だと思います！頑張ってください！！ (2016年2月5日 12時) (レス) id: 7d6ffb99d4 (このIDを非表示/違反報告)
みーさ(プロフ) - 春風 月さん» ありがとっ(°▽°) (2015年11月21日 22時) (レス) id: 4729ac16f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みーさささ | 作成日時：2015年11月15日 17時
