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黒尾「まぁいいわ、その内な」
コクリと小さく頷いたA。
真っ赤になった顔が本当にどうしようもなく可愛い。
黒尾「真っ赤になっちゃって」
『黒尾先輩のせいです!』
黒尾「そーゆー話切り出したのはそっちだろ?」
『そ、そうですけど!』
黒尾「けど、なに?」
『黒尾先輩は、声が、なんかゾクッてするんです』
黒尾「何それ、感じてんじゃん」
『違います!!』
あーあ、押し倒してぇわ。
『あ、ほらもう次の試合ですよ!』
最後の1点が梟谷に追加され、Aがスコアをめくる。
黒尾「もう審判終わりかよ〜」
『終わりです!ほら行きますよ!』
俺の腕を引っ張りながらコートに戻ろうとするA。
『頑張って下さいきっとあと2、3試合で終わりです』
黒尾「じゃあ頑張ってのちゅーして」
『バカ言わないで下さいここどこか分かってます?』
黒尾「じゃあここじゃなかったらいいんだな?」
『ちがっ…!そーゆー意味じゃ!!』
黒尾「あとで期待しとくわ〜」
なんて半分笑いながら、
半分は割と本気でキスしたいなんて思いながらビブスを着てコートに入った。
夜久「お前さ、体育館でイチャイチャすんのやめろよな」
黒尾「だって俺の彼女可愛いんだもん」
夜久「結構監督勢が見てたぞお前らのこと」
黒尾「え、まじ?」
夜久「気付かれたかもな〜」
黒尾「別にいいけど」
夜久「いいのかよ」
黒尾「うん、別に」
夜久「A顔真っ赤にして不自然だったし」
黒尾「あの子すーぐ顔真っ赤になっちゃうんですよ、ったく可愛いったらありゃしねぇ」
夜久「絶対お前のせいだろ」
黒尾「そぉかなぁ〜」
可愛い子はいじめたくなる男の本能?
ずっとあの真っ赤の顔見てたい。
マジ可愛い。
夜久「まぁどうでもいいけど試合には持ち込むんじゃねぇぞ」
黒尾「伊達にキャプテンやってるわけじゃないんでね」
夜久「はっ、そーかよ」
Aは可愛いし、
ずっと触れてたいけど、
バレーには持ち込まねぇ。
多分持ち込んだらAが怒るだろうしな。
よく出来た彼女だぜ全く。
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オタク - クロいいですよね!私も好きです! (2021年2月14日 23時) (レス) id: 66de9d263b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mi… | 作者ホームページ:I don't have.
作成日時:2020年4月17日 12時