【HQ!!】ねぇ、先輩。【黒尾鉄郎】-完- (ページ27)

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黒尾「じゃ、明日本当に無理しなくていいからな」

『はい、ありがとうございまいた。部活頑張って下さいね、大好きです。』

ニカッと笑ったAを改めて可愛いと感じた。

黒尾「もうお前の彼氏なんだから、なんかあったら言えよ」

『もちろんです』

黒尾「じゃあな、また連絡する」

『はい！』

そして俺はAの家を出て学校に向かった。

学校に向かう途中も、Aのことで頭がいっぱいだった。

Aの彼氏っつー実感も湧かないけど、

嬉しくて嬉しくて、

キスした唇がまだ熱を持っているように感じた。

黒尾「はぁぁぁぁ、もう会いてぇわくそ」

自分で「どんだけ好きなんだよ」とツッコミを入れながら急ぐ。

学校に着いて、部活にはまだ猫又先生は来ていなかった。

黒尾「セーフだな」

海「おつかれ」

黒尾「おう」

夜久「そんで？A何があったの？」

Aという名前に若干戸惑いながらも口を開いた。

黒尾「なんか、襲われかけてたっぽい。多分だけど騙されて呼ばれて、それでみたいな感じだろ」

灰羽「俺が行った時も男の人と女の人いました！」

夜久「女もいたのか？」

海「女の子がAのこと気に食わなくて、男に襲わせた、とかかもね」

孤爪「……クロだ」

黒尾「え？」

研磨の口から俺の名前が出てきた。

研磨「クロってモテる部類だし、その周りチョロチョロしてるAが気に食わなかったんじゃない？」

俺のせいでアイツにあんな思いさせちまったってことかよ。

夜久「それが1番有力だな」

灰羽「女って怖いっすわー」

山本「でもAのこと襲おうとしたなんて許せねぇ！！」

孤爪「リエーフ顔覚えてないの？」

灰羽「暗かったしいっぱいいたんでわかんないっす」

孤爪「そっか」

黒尾「研磨Aと同じクラスだろ？注意して見てやってくれ」

孤爪「うん」

灰羽「黒尾さんが付き合っちゃえばいいじゃないですか！」

黒尾「は、はぁ！！？」

ほんっと、こーゆー奴の発言恐ろしいわ。

海「確かにそれもあるね、一緒にいる理由にもなるし、一緒にいればさすがにそんなことできないでしょ」

夜久「告り時じゃね？黒尾」

いやこれ言うべきか？

もう付き合ってるんだよなぁ。

研磨のあの顔気付いていやがるな？

もう、言うしかねぇか。

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