【HQ!!】ねぇ、先輩。【黒尾鉄郎】-完- (ページ10)

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#10 ページ10

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＿＿＿ピーーー

『休憩です！』

練習中、Aはいつも通りに見えた。

でも、

『く、黒尾先輩これ…』

やっぱ俺と関わるときだけおかしい。

いつもなら「黒尾先輩ドリンクです！」とか言ってパタパタ寄ってくるのに。

灰羽「Aさーんタオルもう1枚貰ってもいいっすか？」

『あ、分かったじゃあ持ってくるね！』

そう言って体育館から出て行った。

夜久「明らさまに避けられてんじゃん、笑」

黒尾「もう黒尾さん心折れそう」

研磨「大丈夫だよ、あの様子なら」

海「…と言うと？」

研磨「練習中ずっとクロのこと見てる」

黒尾「なっ…！」

なんだよそれ、

可愛すぎんじゃん。

『リエーフ！タオル！』

灰羽「ありがとうございます！！」

何も気にしないで体育館に戻ってくるA。

黒尾「A、ビブス貰ってもいい？」

『あ、はいっ…』

次は試合形式の練習、

みんな自分でビブスを取る中でAに頼んでみる。

『先輩ビブスです』

黒尾「なぁA」

Aにだけしか聞こえないような声で。

『っ…！な、んですか…！』

黒尾「何で避けんの？」

『ち、ちがっ…///』

黒尾「違くないだろ？」

『れ、練習再開しますよっ…///』

やっぱり。

なんで顔赤くするくせに逃げるんだよ。

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…わっかんねぇ。

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