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『ほな、帰るか』
Aさんがそう言い出したんはあれから15分後くらいのことやった。
泣いた跡も消え、
スカートのホコリをはらいながら立ち上がった。
侑「せやな」
俺もホコリをはらいながら立ち上がる。
侑「Aさん家まで送るよ」
『ええよそんな、まだ明るいし』
侑「ええんや、黙って送られとき」
『……おおきに』
それからお互いカバンを取りに行って、昇降口に集まった。
侑「せやAさん、コンビニ寄って行かへん?」
『ええけど…』
侑「雪見だいふくの新作が今日発売なんや〜」
『育ち盛りやなぁ』
なんやかんや言いながら正門を2人で出る。
『話聞いてくれたお礼に、雪見だいふく奢ったろか?』
Aさんは俺の横でそう呟いた。
せやけど俺は…。
侑「雪見だいふくは自分で買うわ。せやから、俺のこと “侑” って、呼んでくれへん?」
Aさんは俺と瞳を一瞬合わせ、
『はよ行くで、“侑”。』
そう言うて歩き出した。
俺の胸の鼓動がはよなった。
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・
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『やっぱアイスはええなぁ』
Aさんも雪見だいふくの新作を買ぉて、2人で外で食べとった。
侑「アイス、好きなんか?」
『そら世界1好きな食べもんや』
侑「いい事聞かせてもろたわ〜」
『なんでやねん、侑には誰得の話やろ。』
侑「にしても美味いなぁ」
『せやな』
赤い夕日に照らされたAさんの整った顔は、まるで絵に描いたように綺麗やった。
侑「放課後デートやな、これ」
『ん、今思うとせやな』
侑「また明日も、ええか?」
『勉強せぇ言うとるやろ』
侑「放課後勉強してからちょいと遊んで帰ればええねん」
『まぁ……別にええよ。侑といんのは嫌やない。』
そんなこと言わんでや。
落ちてまうやろ。
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mi…(プロフ) - 湊さん» ご指摘ありがとうございます!!直しておきます!! (2020年3月31日 17時) (レス) id: 4065260f63 (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - すごい面白かったです!あと、角名君は関西弁じゃなかったかと… (2020年3月31日 16時) (レス) id: ef148efd04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mi… | 作者ホームページ:I don't have.
作成日時:2020年3月14日 2時