【HQ!!】あかんって分かっとんのに、な。【宮侑】-完-

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侑「ふんふふ〜ん♪」



治「なんやキモいな鼻歌なんて」



侑「Aさんとデート出来るんや〜」





口角は上がりっぱで、




鼻歌は歌いよるし、




妙に素直で優しい。





治「きも」





どんだけAさんのこと好きやねん。





せやけどまぁ見てれば本気かは分かる。





今までツムがあないにしっぽ振って女の人んとこ行くのを見たことがあれへんかった。





「女は俺のステータスしか見てへんやろ。」



「俺の彼女っちゅう肩書きが欲しいんや。」



「女に興味なんかあらへん。」



「うざいねん、付き纏ってきよって。」



「バレーのときくらい解放させてや。」





思い出すのは毒舌で女に無関心なツム。





変やな、ツムのくせに。





夕飯の時も、いつもせぇへん準備の手伝いとかしよって。





治「ツムらしないなぁ」



宮母「せやなぁ、なんかええことあったん？」



侑「ええことってか、最高なことあったんや〜」



治「変やな、女でこないになるツム」



宮母「なんや、彼女か？」



侑「彼女とちゃう、俺の片想いや！」





ツムから“片想い”なんて聞いたの初めてやで。





ツムにあないな顔させるAさんは、よほどええ女なんやろな。






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