【HQ!!】あかんって分かっとんのに、な。【宮侑】-完-

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侑「ほなまたな、Aさん。明日も放課後行くで。」



『また明日。』





そう言うてAさんの家の前で別れた。





”また明日。”





やって。





明日もこの楽しみがあると思うたら頑張れそうやな。





侑「可愛えかったなぁ、今日も」





Aさんの家から自分の家へ向かう道で俺はそう呟いた。





Aさんが電車登校勢やったらこないな青春出来ひんかったな。





まぁ塀登って通学路ショートカットするような人が電車通学なんてめんどいことせぇへんよなぁ。



そないなことを考えとったらふと笑いが零れた。





思ったよりAさん問題児やな。





塀登る人が優等生なはずがあれへん。





せやけどAさんやっぱダンスえらい上手いんかなぁ。





稲荷崎のダンスは兵庫県内でも有名やし、



Aさんのダンスも見てみたいなぁ。





どないしよ、Aさんセンターやったら。笑





いやそれはそれでカッコええな。





今日撮った写真を見返しながら余韻に浸る。





侑「ふっ、なんやこの顔、可愛ええ顔しよって笑」





自分ではまさか声に出てるとまでは思わんかった。





侑「あ、せやAさんのLINE知らへんから送れへんやん。」





インスタって手もあるやんな。




せやけどやっぱLINE聞き出すチャンスとちゃう！？






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って、





なんや俺。





こないにAさんことばっかし考えて。





めっさ好きやん、Aさんこと。





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＿＿＿ヴーヴー


手の中でスマホが震える。





“mns.00さんがあなたをストーリーでタグ付けしました”





Aさんのアカウントや。





俺は早速インスタを開く。





Aさんのストーリーが更新されていた。






そこには、俺と今日撮った写真と共に、


「たまにはええことしよる、このクソ生意気後輩」


と添えられとった。






俺もAさんのこと上げよ思うて、


「後輩やからって舐めちゃあかんで？」


と、Aさんのストーリーに返信するような言葉を添えた。





しっかりタグ付けもし、


Aさんを自慢したかったんや。





せやけどなんやこれ、




カップルみたいやなぁ。笑





それはそれは、えらい幸せな気分やった。





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