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*
『んで、そないことがあったの』
うちは前の席の信介に今朝の事を話した。
北「それは災難やったな、よりによって侑なんてなぁ」
『問題児やろ?宮侑』
北「Aが言えることとちゃうやろ」
『なんでやねん』
うちも関西人やなぁ、と思いながらツッコミを入れる。
___キーンコーンカーンコーン
1限開始のチャイム。
『1限なんやっけ』
北「倫理や」
『おやすみ』
北「これやから問題児は」
『うちは問題児ちゃうで』
北「ぼちぼち認めろ」
そないやりとりを好いとった。
こんな会話ができる信介のことも。
・
その日の昼。
うちは親友の
『あ、水買ってくるの忘れたわ』
大西「いってらっしゃい」
そう送り出され、うちは購買に向かった。
好きなバナナオレを買ぉて。
その帰り道。
『あ。』
また厄介者に会うてしもた。
侑「今朝ぶりやなぁ」
『せやからうちらは同い年か言うとんねん』
侑「そんな堅苦しいこと言わんで〜」
『まぁ別に気にしてへんからいいけど』
侑「にしてもバナナオレなんて可愛いもん飲むんやな、Aさん」
『なんでうちの名前…』
まぁ、信介にでも教えてもろたんやろ。
なんて思いながら通り過ぎようとした。
侑「俺、Aさんと仲良うなりたいんやけど、あかん?」
『あかん』
咄嗟にまた失礼なことを言うてしもた。
まぁ、宮侑だし…。
侑「そないこと言うなら…」
そして、
侑「どうなっても知らへんで」
うちの耳元でそう言った。
『ちょ、なにすんねんっ…///』
顔に集まる熱は逃げる場所を失っとった。
侑「へぇ、女らしい顔もするんやな、Aさん」
『女遊びならちゃう人にしぃ』
侑「女遊びなんかせぇへん」
その瞳は、
素晴らしいほど透き通り、
真っ直ぐにうちを捉えとって、
嘘を言うとるようには感じられへんかった。
*
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mi…(プロフ) - 湊さん» ご指摘ありがとうございます!!直しておきます!! (2020年3月31日 17時) (レス) id: 4065260f63 (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - すごい面白かったです!あと、角名君は関西弁じゃなかったかと… (2020年3月31日 16時) (レス) id: ef148efd04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mi… | 作者ホームページ:I don't have.
作成日時:2020年3月14日 2時