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#3 ページ3








『んで、そないことがあったの』





うちは前の席の信介に今朝の事を話した。





北「それは災難やったな、よりによって侑なんてなぁ」



『問題児やろ?宮侑』



北「Aが言えることとちゃうやろ」



『なんでやねん』





うちも関西人やなぁ、と思いながらツッコミを入れる。





___キーンコーンカーンコーン


1限開始のチャイム。





『1限なんやっけ』



北「倫理や」



『おやすみ』



北「これやから問題児は」



『うちは問題児ちゃうで』



北「ぼちぼち認めろ」





そないやりとりを好いとった。





こんな会話ができる信介のことも。











その日の昼。




うちは親友の大西(おおにし)(はな)と食べとった。





『あ、水買ってくるの忘れたわ』



大西「いってらっしゃい」





そう送り出され、うちは購買に向かった。





好きなバナナオレを買ぉて。





その帰り道。





『あ。』





また厄介者に会うてしもた。





侑「今朝ぶりやなぁ」



『せやからうちらは同い年か言うとんねん』



侑「そんな堅苦しいこと言わんで〜」



『まぁ別に気にしてへんからいいけど』



侑「にしてもバナナオレなんて可愛いもん飲むんやな、Aさん」



『なんでうちの名前…』





まぁ、信介にでも教えてもろたんやろ。





なんて思いながら通り過ぎようとした。





侑「俺、Aさんと仲良うなりたいんやけど、あかん?」



『あかん』





咄嗟にまた失礼なことを言うてしもた。





まぁ、宮侑だし…。





侑「そないこと言うなら…」





そして、





侑「どうなっても知らへんで」





うちの耳元でそう言った。





『ちょ、なにすんねんっ…///』





顔に集まる熱は逃げる場所を失っとった。





侑「へぇ、女らしい顔もするんやな、Aさん」



『女遊びならちゃう人にしぃ』



侑「女遊びなんかせぇへん」





その瞳は、





素晴らしいほど透き通り、



真っ直ぐにうちを捉えとって、





嘘を言うとるようには感じられへんかった。





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mi…(プロフ) - 湊さん» ご指摘ありがとうございます!!直しておきます!! (2020年3月31日 17時) (レス) id: 4065260f63 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - すごい面白かったです!あと、角名君は関西弁じゃなかったかと… (2020年3月31日 16時) (レス) id: ef148efd04 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mi… | 作者ホームページ:I don't have.  
作成日時:2020年3月14日 2時

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