【HQ!!】逆向きの下心。【及川徹】-完-

#13 ページ13

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『終わりでーす！』



「「「「はい！！」」」」





最後のメニューを終え、俺たちは体育館を出た。





『外暑っ…』



及川「俺たちは体育館でも暑いけどね」



『うちはたまに寒なる時あるけどなぁ』



及川「冷房今日何度だった？」



『20度やで』



及川「うそ！26くらいかと思ってた！」



『この間青城の体育館でやった時25度で暑い言うたの誰や』



及川「スミマセン」





俺がAの1番になりたい。





そんなこと言ったらAは困るかな？





『ほら、はよ着替えて来ぃや。今日は自主練せんのやろ？』



及川「うん今日はさすがに」



『ほな行ってき』



及川「はーい」





俺はAからそう言われ、岩ちゃんたちの後を追うように更衣室に走った。





岩泉「テメェほんとAのこと好きだな」



花巻「気づいたらAといるもんな」



松川「結婚式呼べよ？」



及川「話が早くない！？」



岩泉「Aがどー思ってるか知らねぇけど」



花巻「でも別に嫌いじゃなさそうだよな」



松川「Aは鈍感そうだからなぁ」



花巻「なんか全部笑い飛ばされそう」



及川「多分Aは、俺が好きなんじゃなくて俺のバレーが好きなんだよ」



岩泉「マネージャーとして最高じゃねぇか」



及川「そうだけどお〜」





いっつもいっつも選手第一で、





自分後回しで、





きっと自分が疲れてても選手を優先するんだろうね。





そんなAが好きなんだよ。





岩泉「ボーッとしてんじゃねぇ行くぞクソ川」



及川「あ、うん」





ジャージを閉まって俺はまた岩ちゃんたちの後を追った。





『徹はよ行くで！キャプテンが最後ってどういうことやねん』



及川「ごめんって〜」





Aの隣に並ぶ。





『今日はどこ行く？』



岩泉「ファミレスでいいんじゃね？」



花巻「それしかねぇもんな」



『せやな』





昨日と同じルートを歩いて、昨日と同じファミレスに入る。





学年別に座り、




俺たちはドリンクバーから遠いところになってしまった。





『ほなうちドリンクバー取ってくんで？何がいい？』



岩泉「ありがと、じゃ俺コーラ」



花巻「俺はオレンジ〜」



松川「アイスティーで」



及川「じゃ俺も一緒に行くよ！」



『おおきに』





マッキーがニヤニヤこっちを見ていた。





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