【HQ!!】逆向きの下心。【及川徹】-完-

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それから20分後。




『おーい』





大部屋のドアを開けて唐揚げ棒を咥えたAが立っていた。





及川「女の子なんだからもっと色気のあるもの食べなよ！」



『やかましいわ！』





ドサッと置かれた袋。





『みんな分あるで』



花巻「シュークリーム本日2個目わっしょい」



岩泉「高かっただろ、少し出すぞ」



『一(はじめ)はほんまに優しいなぁ、せやけどお金はええよ』





優しい顔をして笑うAは、本当に青城のことが好きなんだろう。





『みんな頑張ってるし、ご褒美や！』





そんなAに、また落とされた気がした。





ほんとどうしてくれるの、こんなに好きにさせてさ。






『あ、あと徹、溝口くんから伝言や』



及川「？？」



『明日もアップで動き悪かったらスタメン外す言うてたで』



及川「っ…！」



『確かに動き悪かったし、周りも見えてへんかったもんなぁ』



及川「ごめん」



『明日頑張り、なんか引っかかることあるなら聞くで？』



及川「ううん、大丈夫！」



『さよか、ほな明日期待してんで』



及川「任せて！」





そしてAは大部屋を出ていった。





岩泉「やばいじゃねぇか及川」



及川「やばいね」



花巻「Aが好きってバレてたりして」



松川「でもそういうの疎そう」



岩泉「まぁ何でもいいけどお前明日は切り替えてやれよ」



及川「うん」





Aにカッコイイとこ見せるから、





ちゃんと俺のことだけ見ててよね。





なーんて、ね。





＊

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