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彩said
家を出て駅に着くと昨日ぶつかった、フードの人を見つけた。
この時間はいつもいたんだなと思いながら目を逸らした時に私にスマホが向けられた気がした。
ゾッとし慌ててその場を離れ電車を待った。
きっと私の今の顔色は真っ青になっているだろう。
傷を撫でながら早く電車来いと一刻も早くこの場をさりたい思いで何度も心の中で祈る。
電車に乗った後も出入り口のそばに立ち、早く学校に着く事ばかり祈っていた。
学校に着くとよほど私の顔色が悪かったらしく、喧嘩中だったマリンがギョッとした様子で私を廊下へ連れ出した。
マ「おまえどうした。顔真っ青だぞ」
私は傷を撫でながら、時期のせいで少し過剰になりすぎているだけだと何度も頭の中で繰り返し
「電車の中で本読んでて酔っただけ。心配してくれてありがとう。」
と言った。
マリンは心配して損したという顔で教室に入って行ってしまった。
仲直りまでの道のりは険しそうだ。
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奏月猫。(プロフ) - どの作品も素敵ですごく好きです。これからも頑張って下さい! (2023年1月24日 21時) (レス) id: ed0fc9dec4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みずくらげ | 作成日時:2023年1月7日 18時