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じゅうはち ページ19

2階に上がった私はそこら辺にある洋服に着替えた。






……はあ〜〜〜。






どうしたものか。





勢いで私のこと話すとか言っちゃったけど、どこから話せばいいものか。





考え込んでいても仕方がない。





とりあえず1階に行って話さなきゃ。





そう思い、下の階へ行くと椅子に座っている快斗くん。




めちゃくちゃ姿勢いいじゃんどうした。




『そんなにかしこまんなくていいのに。』




そう言うと、




「いや無理、緊張して死にそうだから無理。」




お前が緊張する要素あるか??




まあいいけど。




快斗くんの前に腰掛ける。




空気が重い。




静まりかえったリビング。



『…さて、』




私は口を開く。




『何から聞きたい?』




って言ってもそんなに無いけど。




「……一番最初。」




…そしたら、あの事からかな。




すうっと息を吸う。




『…長いし、重くなるよ。』




快斗くんを見つめる。




「……知ってるよばーか。」




快斗くんはふっと笑ってそう言った。




……ああ。適わないなあ。




いつだって君は私を見透かす。




何もかもがお見通しなんだね。




全て話さなきゃ、そう約束したから。




『…4年前の話。』




ぽつりぽつりと話し始めた。




『中1の頃、私が学校に行ってる間だった。』



__________




私は普通に授業を受けていた。




国語だったかな。




突然先生が私を呼んで、荷物を全部持って校門に来るように言った。




私は言われたように校門へ行った。




そこにはパトカーが止まってた。




中から警察の人が出てきて、今から君を安全な場所へ連れて行くからって言われた。




訳が分からなかったけど、先生達も焦った顔で私を車へと押すから、言われるがままに車へ乗った。




すると、警察の人から話された。




私の血縁者が全員殺されたと。




犯人は見つかってなくて、君も狙われるかもしれないからって。




父が東條グループの跡取りだったから、狙われた理由は理解できた。




良くない噂も時々聞いたし、まあ人生こんなものかって。




家族なんて食事くらいしか会わなかったし、涙も出なかった。




両親は私より姉の方が可愛かったらしく、私のことは幼い頃から世話係に任せっきりだった。




私の冷めた性格はここからなのかもしれない。




それが私の家族がいない理由。




__________

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なっちー(プロフ) - あさん» 頑張って下さい!応援してます! (2020年4月25日 16時) (レス) id: 93f1e472f5 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - なっちーさん» ありがとうございます( ; ; )完結まで頑張ります! (2020年4月25日 16時) (レス) id: c8889330e2 (このIDを非表示/違反報告)
なっちー(プロフ) - この話し面白いです!夢主ちゃんとコナンくんの会話が面白くて笑いがw 更新頑張ってください! (2020年4月25日 13時) (レス) id: 93f1e472f5 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ケイト・アーレントさん» ようやく出来ましたありがとうございます!! (2020年4月23日 13時) (レス) id: c8889330e2 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - シーナさん» 返信遅くなりすみません!!ありがとうございます! (2020年4月23日 13時) (レス) id: c8889330e2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:6530 | 作成日時:2019年5月12日 20時

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