悪い表情 ページ47
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今日も仕事が終わり自宅へと向かう。
近くのコンビニでタクシーを降り、買い物を済ませて帰っている途中で視線を感じた。
A「…。」
振り返っても人の姿はない。
薄暗い道で怖くなり、早歩きでアパートへと帰った。
こないだの少年倶楽部が放送されたことによって、私とめめが付き合っているんじゃないかという噂が流れた。
その後マネージャーさんに言われたのは記者が狙ってるかもしれないから気をつけて。ということ。
ジュニア時代にもこうやって記者に狙われたことはあったし初めてではない。
数日何もなければ向こうも諦めてくれるだろう。
そう思っていたが、連日誰かの視線を感じながら過ごすのはくるものがある。
ラウ「Aちゃん大丈夫？」
A「大丈夫だよ。」
これで5日目。
最年少に心配されるなんて情けないな。
目黒「Aちょっといい？」
A「うん。」
楽屋を出て二人で話す。
A「やっぱりめめも？」
目黒「うん。遠目だけどカメラ持ってたし間違いない。」
A「う〜ん。そっか…。」
やはり記者はめめもマークしているらしい。
二人の話を照らし合わせる限り同じ会社かな。
めめは今、本当に大事な時期で変な心配事をしてほしくないのに。
目黒「…俺のせいでごめん。」
A「めめなんかした？めめは悪いこと何もしてないでしょ？」
心配させまいと笑ってみせると、めめの顔がぐっと近づいた。
A「え？っと、めめ？」
目黒「…顔色良くない。ちゃんとご飯食べてる？」
さすが顔面国宝。
これだけ至近距離で見つめられると正直恥ずかしい。
目黒「俺、まじで心配なんだけど、って聞いてる？」
A「あ、はい。聞いてます。」
目黒「ねぇ、なんで顔赤いの？」
A「…目黒くんが近いからです。」
目黒「へぇ〜。」
ニヤリと悪い表情をした顔が目の前にある。
よく見たらいつの間にか壁ドンされてるし、これどういう状況？
深澤「は〜い、ストップ！！」
めめを後ろからガッチリホールドするふっかさん。
目黒「ねぇふっかさんって俺のストーカーなの？」
深澤「んな訳あるかっ！」
岩本「A何もされてない？」
A「うん、何もないよ。」
先にめめとふっかさんが楽屋に向かって歩き出す。
何かしら説教されている様子。
私も照と一緒に楽屋へと向かう。
翌日、会社が相手側に文章を出したことによって私達の生活はいつも通りに戻った。
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作者名：迷子のフクロウ | 作成日時：2022年12月17日 20時
