夢のよう ページ46
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私は少し離れたところでみんなを見ていた。
ステージから降りてさっきのことを思い出すとまた顔が赤くなった気がした。
みんなに見られないようになるべく暗いところに避難した。
目黒「A！」
そしてよりによってそんな私を見つけるめめ。
目黒「何してるの？」
A「こっちのセリフ。何してるの。」
じーっとめめを見てそう言うとめめは笑い出した。
目黒「A歌いながら階段下りるの苦手でしょ？だから支えてあげたの。」
A「なんで階段苦手って知ってるの？言った覚えないです。」
目黒「秘密。」
楽しそうに笑うめめは白の衣装も相まって本当に王子様のように見える。
目黒「ねぇ、あの時嬉しかった？恥ずかしかった？」
A「恥ずかしいに決まってるじゃん。だってあんなお姫様扱いされたの初めてだから。」
お姫様扱いって、自分のワードチョイスにかなり恥ずかしくなり手で顔を隠した。
すると耳元に大きい手が触れる。
目黒「可愛い。」
甘い声で、耳元で囁かれる。
手と手の間からめめの顔を見ると甘く優しい顔をしている。
一度離れためめの顔が少しずつ近づいてきた。
深澤「見つけた！」
その声と同時に私の顔の前にふっかさんの手が降りてきた。
A「え？ふっかさん？」
深澤「なぁにしてるのかなぁ、めめぇ？」
目黒「ん？強いて言うならAのこと口説いてた。」
深澤「うんうん。詳しく聞こうか。」
そう言ってふっかさんはめめの腕を掴んで歩き出す。
宮舘「確保。」
私はなぜか舘様に肩を掴まれ確保された。
宮舘「Aは俺と楽屋に戻ろうね。」
A「う、うん。」
宮舘「ほんと人気者は大変だね。」
A「あはは。」
苦笑いをしながら楽屋へと向かう。
宮舘「めめにエスコートされた気分はどう？」
A「…恥ずかしいです。」
宮舘「今度のライブで俺もしていいかな？」
A「舘様立ち位置遠いからな。」
宮舘「ちゃんと迎えに行くよ。」
A「来ちゃだめだよ。」
こうやって冗談を言い合っていたら、さっきのことが夢のように感じてきた。
しかし
少年倶楽部の放送終了後
【ゆきめめ】がトレンド入りしたことによって夢ではないことがわかった。
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作者名：迷子のフクロウ | 作成日時：2022年12月17日 20時
