恋愛なんて ページ42
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今日もいつも通り忙しい日々を過ごす。
阿部「おはよ〜。」
A「阿部ちゃんおはよ。」
岩本「おはよ。」
A「照おはよ。」
岩本「んふ、Aおはよ。」
照にとびっきりの笑顔で挨拶される。
なんだかチョコ食べた時と同じ表情してる気がする。
あれから照とはいつも通り、ではなく、甘い。とにかく甘い。
いつもだったら適当に座るのに今も隣をキープされている。
岩本「ね、それ何見てるの？」
A「ん、こないだ撮影したYouTubeの動画。さっきアップされたから。」
岩本「俺も見たい！」
私のスマホを覗き込む照。
正直近い。
ちらっと周りを見るとみんなの視線が痛い。
こんなに照が絡んでくることって多分なかったから不思議だよね。
ラウ「え、Aちゃんと岩本くんってもしかして？」
宮舘「いや、違うんじゃない？」
深澤「この前聞いたら違うって言ってた。」
ラウ「え〜？怪しい！！」
向こうでメンバーがこっちを見ながら話している。
あえてスルーしているとラウがやって来て私と照の間に入って来た。
ラウ「見たい！混ぜて！」
A「いいよ。」
そう言って次は三人で動画を見ていると鋭い視線を感じた。
視線の先を見るとしかめっ面の翔太。
目が合ったので「なに？」と口パクで伝えたが目を逸らされた。
スタッフ「準備できたので移動お願いします。」
スタッフさんの合図で移動を始める。
照とラウと一緒に歩いていると誰かに手首を掴まれる。
A「！？」
渡辺「ねぇ。」
A「ん？」
手首を掴んだ犯人は翔太で最後尾へと引っ張られる。
渡辺「え？まじで付き合ってんの？」
A「誰と？」
渡辺「誰とって照に決まってるじゃん！」
A「付き合ってないよ。」
渡辺「…ふ〜ん。」
A「大丈夫。私、アイドルだから誰とも付き合わないよ。」
そう笑顔で返すと翔太は黙ってしまった。
気まずい雰囲気になりそうだったので私は照とラウの元に戻ることにした。
そう。私はアイドルだから。
ジャニーズで唯一の女性だから。
周りの期待もファンの子の期待も裏切るわけにはいかないから。
Snow Manを守らなきゃいけないから。
だから恋愛なんてしないよ。
そう自分に言い聞かせて照とラウの元へ行った。
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作者名：迷子のフクロウ | 作成日時：2022年12月17日 20時
