本番前 ページ13
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スノラボが発売されてから最初の音楽番組。
一緒に出演する方々も凄い人ばかりで正直緊張している。
宮舘「緊張してるの?」
A「うん、してる。ダンス間違えたらどうしよう。」
ラウ「Aちゃんが弱気なの珍しい!」
A「だってJUICYの振りまだ不安なとこあるから。」
宮舘「大丈夫だよ。」
そう言って舘様の手が私の肩に触れる。
真っすぐな目で見つめられるとなんだか本当に大丈夫な気がしてきた。
A「あの、舘様、長いです。」
宮舘「そう?」
ラウ「舘さん代わって!」
次はラウールと交代。
ラウールは身長が高いので上を見上げる。
ラウールは何も言わず無言で見つめてくるので私も無言で返す。
でもあまりにも何も言わないので「どうしたの?」という意味を込めて首をかしげるとラウールの目が大きく開かれた。
その瞬間気づいたら抱きしめられていた。
ラウ「え〜かわいい〜!!」
A「ラウ、あの、衣装に化粧ついちゃうから。」
ラウ「大丈夫大丈夫!!」
宮舘「トゥ!」
舘様の変な掛け声とともにラウールの体が離れて行った。
どうやら舘様がラウの頭にチョップして助けてくれたらしい。
舘様に軽くお辞儀をすると丁寧なお辞儀が返って来た。
宮舘「ラウ、大事な衣装は汚しちゃ駄目だよ。」
ラウ「だって〜。」
A「うん、見る限り汚れてなくて良かった。」
ラウの衣装を軽くチェックして目を合わすとニコニコと笑っていた。
A「どうしたの?」
ラウ「ん?今日のAちゃんも可愛いよ。」
A「ありがとうね。」
可愛い可愛い末っ子からの褒め言葉に純粋に喜ぶ。
これを誰にでも言うようになったらラウールは今よりさらにモテちゃうな。
そうしたら変な女の人とかも寄って来てメンバーのお姉さんとしては心配だな。
ラウ「ねぇ!俺本気なのに!」
私の態度が少し素っ気なかったのかラウが不機嫌モードに入りそうになっている。
宮舘「大丈夫。ラウールも可愛いよ。」
ラウ「違う!舘さんじゃない!!」
宮舘「よしよし。」
舘さんがそう言ってラウールの頭をなでるので私も便乗してなでなでする。
二人に撫でられて嬉しいのかだんだんご機嫌モードへと戻って来た。
A「あ、ラウ。」
ラウ「何?」
ラウ「今日もかっこいいね。」
そういうとラウが照れだした。
やっぱりうちの末っ子は可愛い。
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作者名:迷子のフクロウ | 作成日時:2022年12月17日 20時