合流 ページ37
「――遅れてすまないラインハルト・ヴァン・アストレア、遅ればせながら、合流したよ。肝心なときに協力できずにすまない。自分の不実を反省するばかりだ」
室内にいた全員の注視を浴びて、ラインハルトが謝罪する。
さあ、私はいつ部屋に入ればいいのだろうか。
「本当だよ、馬鹿野郎。お前がいなくて、俺たちがどんだけ困ったと思ってんだ。
それに、どうせくるならもう十五分早くこいよ。おかげで、全然キャラに合ってない演説とか俺がする羽目になったじゃねぇか。本当ならあれもお前の仕事だぞ」
「すまない。……だが、君らしいいい演説だったよ。仮に同じことを求められても、あれだけ勇気を奮い立たせる放送は僕にはできなかった。君で正解だ」
さっきスバルが堂々と行ったあの放送は確かに凄かった。絶望しているであろう皆を奮い立たせたに違いないだろう。
「スバルってこういうとこあるよなぁ。ほんと尊敬。もちろん本人には言わないけど。」
「そんで存分にいびったら、話をしよう。みんなを助ける話を、さ」
「お話の前に…。あの、入ってきていいんですよ?」
オットーさんがおずおずと話しかけてくる。
「だって…タイミング分かんないでしょ、今の部屋の空気」
「あなた!?いたのかよ!?」
部屋の中にはスバル、アナスタシアさん、アルさん、ゴツイ犬?狼?のような亜人、金髪の若干スバルに髪型が似ている男の人、そしてユリウスさんがいた。
「なんやこの子、知り合いなんか?」
「そうだよリカード。俺の幼馴染のあなたってやつだ。」
「あ私簪あなたです!ミューズ商会にいます!あまり戦力にはならないけど…よろしくどうぞ」
「大将ォ、こいつが大将の言ってた女なのかァ?」
「そうそう、あリカードにガーフィールな。話すの初めてだろ?」
「よろしくお願いします、リカードさんガーフィールさん。 __私のことは置いといて、今の状況などについて話を進めましょう!」
正直私はあまり目立つのが好きでは無い。今もみんなからの視線で死にそうだった。まあほとんどが知り合いだから、ギリギリいけるけど。
「あなたさん、無事で良かったよ。姿が見えずとても心配していたところだったからね」
「ユリウスさんもお怪我…はその、大丈夫ですか?会えて良かったです、本当に」
円陣のように皆が丸く座る。私はユリウスさんの隣をゲット出来た。
そして魔女教への戦いへと進んでいく。
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ゆめか(プロフ) - リリィなモモさん» コメント気づきませんでした(ToT)ありがとうございます!ゆっくりですが更新お待ちください! (2022年5月25日 13時) (レス) id: 4e65cc4844 (このIDを非表示/違反報告)
リリィなモモ(プロフ) - 更新待ってました〜! (2022年5月22日 13時) (レス) id: e604e437d5 (このIDを非表示/違反報告)
リリィなモモ(プロフ) - 面白いです! (2022年5月17日 2時) (レス) @page16 id: e604e437d5 (このIDを非表示/違反報告)
ふるてぁ(プロフ) - みかんじゅ〜すさん» ありがとうございます! 転生場所を変える工夫がコメ主さんに響いて良かったです! (2021年7月17日 18時) (レス) id: 6cf9aca7da (このIDを非表示/違反報告)
みかんじゅ〜す(プロフ) - おぉ、おお!!めっちゃ好きです!(((こういう一緒に転生してきた系の小説だとスバル達と一緒のことが多いので、新しい感じです!!(?) (2021年7月9日 16時) (レス) id: 30ce22080f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆめか | 作成日時:2021年6月15日 19時