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最悪の体験 ページ34

「宿…そうだ、宿に戻ってるのかもしれない。行く…しかない。行きたくないけど!」


ここから水の羽衣亭まではそこまでの距離じゃない。頑張れ、スバルだってきっと困惑して今頑張ってるんだ。

私みたいに臆病じゃないからきっと皆を守るために立ち向かってるはずだ。
そうでなかったらあんなに死ぬはずがない。


「つ、着いたぁ…。誰もいない?じゃあどこに____





______





ああ、失敗した。スバルも、私も。



また死んだ。またスバルが、大切な友達が死んだ。


「訳わかんない…。もう私どうすればいいの、何でなにも出来ないの」


ただ死んだ事実だけ分かって、どうすればいいか分からない私に憤りを感じた。

宿に居ないってことはスバルがエミリアさん達と一緒に行くところ、つまりデートスポットのような…

「公園…公園にいるかもしれない!あのどでかいところなら、いや本当はいて欲しくは無いけど」


いたら尋常ではない被害が及ぶであろう。理由は単純、あそこの公園は本当に広くたくさんの人が訪れているからだ。

「あ、あ!エミリアさん!ベアトリスさんにプリシラ様、リリアナも」

「あれ!あなたさんお久しぶりですぅ〜!」

「そんなに慌ててどうしたの?」

「あの…あの、スバルは?どこへ」

「スバルならさっき刻限塔の方に行ったのよ。それがどうかしたのかしら」

「いや、ありがとう。ほんとにありがとう!ちょっと用事あっただけ!マジでサンキューです!」


刻限塔。一際背の高い建物で、高所の先端に魔刻結晶を嵌め込んだ時計塔のような役割を持つ建物である。

行ったという事はそっちに敵が居るってことだ。
死因が分からないから敵かも分からないが。


「はぁ、はぁ。見えてきた___なんか凄い声聞こえるけど何事…?」




刻限塔の前はまさに異様な光景だった。

上空では赤髪の騎士、ラインハルトと全身を包帯で纏ったおぞましい空気を放っている彼女(?)が激戦を繰り広げている。
否、それが異様なのでは無い。異様なのは周りにいる人だ。勿論そこにスバルもいた。


皆揃って殺せ!殺せ!と叫んでいるのだ。
誰に対して?あの女に対して?

それにしても皆口が悪くないか?「殺せ!」

スバルもどうしてしまったのだろうか「殺せ!」



何かおかしい。「殺せ!殺せ!」





いや勘違いだ。何もおかしくは無い。私はそもそもなんでここに居るんだっけか「殺せ!殺せ!」







そして私の記憶は体がバッサリ2分割される感覚で、途切れた。

できること→←死



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設定タグ:リゼロ , ユリウス , Re:ゼロから始める異世界生活   
作品ジャンル:アニメ
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ゆめか(プロフ) - リリィなモモさん» コメント気づきませんでした(ToT)ありがとうございます!ゆっくりですが更新お待ちください! (2022年5月25日 13時) (レス) id: 4e65cc4844 (このIDを非表示/違反報告)
リリィなモモ(プロフ) - 更新待ってました〜! (2022年5月22日 13時) (レス) id: e604e437d5 (このIDを非表示/違反報告)
リリィなモモ(プロフ) - 面白いです! (2022年5月17日 2時) (レス) @page16 id: e604e437d5 (このIDを非表示/違反報告)
ふるてぁ(プロフ) - みかんじゅ〜すさん» ありがとうございます! 転生場所を変える工夫がコメ主さんに響いて良かったです! (2021年7月17日 18時) (レス) id: 6cf9aca7da (このIDを非表示/違反報告)
みかんじゅ〜す(プロフ) - おぉ、おお!!めっちゃ好きです!(((こういう一緒に転生してきた系の小説だとスバル達と一緒のことが多いので、新しい感じです!!(?) (2021年7月9日 16時) (レス) id: 30ce22080f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆめか | 作成日時:2021年6月15日 19時

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