5人目 ページ32
「えっと、ユリウスさんとは元々お客様と案内役で出会ったから…ってラインハルトさんもそうだわ」
「確かにそうですね。貴方がよろしければ敬語を外させていただきますが」
「私はその、全然構わないんですがユリウスさんにタメ口はきけないです。ラインハルトさんと同じで一方的になってしまっても良いなら…」
「構いません。じゃあ改めて、よろしくあなたさん…ここはさん付けで呼ぶべきなのだろうか」
いやいややめてください、ラインハルトさんに呼び捨てされるだけでも心臓バクバクなのにユリウスさんにまで呼び捨てされたら困っちゃいますよ」
「あなた心の声漏れてんぞ」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
結局ユリウスさんとは一方的なタメになってしまった。
「正直タメにする勇気出ない…マジで、ユリウス様様だし」
中途半端な感じで話が終わっちゃった気がする。
今日はほとんど仕事が無いみたいだ。元々働いてる従業員さんからお休みを頂けた。
とりあえず今日はユリウスさんの空き時間があると願ってお話できたらいいな、と思う。
空き部屋に泊まり、身支度をしホテルへ戻ろうとした時、男女の声がした。
「あの〜何かお困りですか？」
「…誰じゃ貴様。」
「あーあのさ嬢ちゃん、王選候補者が揃ってる部屋どこか分かる？どうも構造がややこしくて俺ら迷っちゃってさ」
「身の程知らずにも、妾と王座を競おうという愚か者が集う部屋じゃ。そこな凡庸、妾を案内せよ」
隻腕の男と執事姿の男の子、そして派手なドレスを纏った怒らせたらヤバそうな女性が現れた。
王選候補者ってこんなにキャラ濃い人しかいないのか。さすが異世界。
王選候補者の女性はプリシラ、隻腕の男はアルと言うらしい。
この候補者メンツが1番怖い。なんだか触れちゃいけない感じがする。
「着きました。何やらお話している所のようですが___」
「――その必要はないぞ、凡骨。有象無象、顔を揃えておるようじゃな。妾が顔を出す舞台をよくぞ用意した。その点のみ、貴様らの行いを褒めてやろう」
デデーンと扉を開けて勢いよく登場したプリシラさん。こりゃあ修羅場なのか？そうなのか？スバルやユリウスさん達もいそうだったが私はすぐさま退場した。
ああ、怖い。異世界ライフ怖い。殺し合いが始まるのでは？という雰囲気だったが大丈夫なのだろうか。
足早に旅館を出て、久々に外の空気を思い切り吸いながらプリステラを歩き回ることにした。
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ゆめか(プロフ) - リリィなモモさん» コメント気づきませんでした(ToT)ありがとうございます！ゆっくりですが更新お待ちください！ (2022年5月25日 13時) (
レス) id: 4e65cc4844 (このIDを非表示/違反報告)
リリィなモモ(プロフ) - 更新待ってました〜！ (2022年5月22日 13時) (レス) id: e604e437d5 (このIDを非表示/違反報告)
リリィなモモ(プロフ) - 面白いです！ (2022年5月17日 2時) (レス) @page16 id: e604e437d5 (このIDを非表示/違反報告)
ふるてぁ(プロフ) - みかんじゅ〜すさん» ありがとうございます！ 転生場所を変える工夫がコメ主さんに響いて良かったです！ (2021年7月17日 18時) (レス) id: 6cf9aca7da (このIDを非表示/違反報告)
みかんじゅ〜す(プロフ) - おぉ、おお！！めっちゃ好きです！(((こういう一緒に転生してきた系の小説だとスバル達と一緒のことが多いので、新しい感じです！！(？) (2021年7月9日 16時) (レス) id: 30ce22080f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆめか | 作成日時：2021年6月15日 19時
