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番外編3 ページ10

さて番外編もこれで最後です!

ーーーーーーーーーー

(中也視点)


あれはいつの話だっただろうか。
たしか、アイツ……伊織がまだ中学生くらいの頃だったはずだ。



その日、俺はいつも通り仕事を終えた。

その帰り、たまたま通り雨にあってしまってどうしようかとあたりを見回していたら、1人の少女がぼーっと空を見上げ立っていた。



何やってんだ?アイツ…


相当な土砂降りの雨の中、何をするでもなく立ち尽くしている。
俺は少し気になって近づいてみた。




中也「…よォ、何やってんだ?」



『………何も。何もしてないです』




しばらくぶりに声を出したような掠れた声に、弱々しい音。




『…親が死にました。私の目の前で。
助けたかったんです。でも…何もできなかった』




よく見ると彼女の目元は赤く、藍色の瞳は充血していた。
死んだ、ねェ…

俺たちからすれば誰かが死ぬなんて日常茶飯時だが、まぁ一般人からしてみりゃ違うだろうなぁ。




『私、異能力者なんです。…なのに、父さんと母さんを守れなかった。
誰一人守れないくらいなら、私、異能力なんて欲しくない…』




俯いた少女の瞳から一筋の涙がこぼれ落ちた。
それはすぐに雨に紛れてしまったが、たしかに少女の涙だった。




中也「あー……まぁテメェはそう思うかもしれねェけどよ、テメェの親はそうは思ってねェんじゃねえか?」



話を聞く限り、おそらく父親と母親は誰かに殺されたのだろう。
理由はこいつの異能力のせい。
だからこいつは自分の異能力を恨んでる、と。




ーーーーーーーーーー
続きます

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夢羽(プロフ) - こちらこそありがとうございます。文才あるじゃないですか 羨ましい限りです。続きを楽しみにしています! (2018年11月26日 20時) (レス) id: 9dd8bb6e10 (このIDを非表示/違反報告)
白猫 - 夢羽さん» 了解しました、リクありがとうございます!無い文才をかき集めて頑張ります!コメントと応援、ありがとうございました! (2018年11月26日 14時) (レス) id: 7b5193cff6 (このIDを非表示/違反報告)
夢羽(プロフ) - コメ失礼します。とても面白いです!自分的に織田作さんがいるの嬉しかったです。リクなんですが中也さんとの絡みいいですか? (2018年11月25日 23時) (レス) id: 9dd8bb6e10 (このIDを非表示/違反報告)
直立したアザラシ - リクエスト募集します、コメントよりお願い致します+.( ・ω・ )゚+ (2018年11月24日 16時) (レス) id: de3c4026f4 (このIDを非表示/違反報告)
直立したアザラシ - 二次元好きのAliceさん» 本当すいません……!最近1話更新するたびに間違いが発覚してて驚いてます笑ありがとうございました(*^^*) (2018年8月10日 19時) (レス) id: 047c772bde (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:直立したアザラシ | 作成日時:2018年4月15日 14時

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