130km、めっちゃ速かった…死ぬかと思った… ページ17
走り続けて15分。
パトカーが目に入り、助けて貰おうと手を挙げる。
『あ!!お巡りさーん、助け……』
グシャ
『……あー』
目の前の車が重力に従ってぐしゃりと潰れていく。
ひぇぇぇ!
この能力見たことあるぅ!
中也「おいこら、逃すと思ってんのかよ」
『ですよねー!』
やっぱ帽子の人だった。
逃げたい。切実に逃げたい。
どうしようかなと無い脳みそをフル回転させていると、どこからか銃声が聞こえて来た。
中也「チッ、あの眼鏡か」
銃声とともに爆音がし、辺りが一瞬真っ白に輝く。
何が起こってるか分かんないでしょ?
実は私も分かんないわ。
むしろ私が知りたい。
目が焼けるような光のせいで、辺りが見えない。
…と、急に私の身体が引っ張られ、車に引っ張り込まれた。
『ちょ、何!?』
安吾「手荒な真似してすみませんね。
強引な手を使ってしまいました」
ぼんやりと戻ってきた視界に飛び込んできたのは、あの特徴的な黒眼鏡。
あ、特務課の人じゃん。
安吾「彼の異能力には敵いませんからね。
閃光弾を撃ち込み、攫わせてもらいました」
『閃光弾…?』
さて、おさらいだよ☆
今までに起こったことを思い出してみよう!
デパートの破壊、重力による軍警の妨害 & 車の破壊、閃光弾の使用…
この人たちは横浜の街を粉々に破壊するつもりなのかな??
安吾「さて、このまま特務課に向かいますよ」
『へ?』
安吾「言ったでしょう。貴女はウチが保護します。
貴方の異能力を野放しにするわけにも行きませんしね」
『なっ…嫌ですよ!?』
このままだとやばいんじゃない?
あ、だからこのタクシー凄い速さで走ってんのか、
私が扉を開けて逃げないように!
しっかぁーし!!!!
私がこの程度で人生を諦めると思ったら大間違いなのである!!!!
『私はこんなところで捕まるわけにはいかないんです』
安吾「はい?」
『それでは…さよーならっ!!』
私は車の窓を開けて窓に足をかけた。
安吾「なっ…何をしてるんですか!?
この速度の車から飛び降りるとか死にますよ!?
太宰くんみたいなのは1人で十分です!!」
『ちょっと何言ってるか分からないけど貶されてるっていうのは分かった!
…というわけで、あとはよろしくお願いしますっ』
私は窓のふちを蹴り、外へと飛び出した。
視界の隅に見えたメーターが130kmを示していたのは見なかったことにしたい。
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夢羽(プロフ) - こちらこそありがとうございます。文才あるじゃないですか 羨ましい限りです。続きを楽しみにしています! (2018年11月26日 20時) (レス) id: 9dd8bb6e10 (このIDを非表示/違反報告)
白猫 - 夢羽さん» 了解しました、リクありがとうございます!無い文才をかき集めて頑張ります!コメントと応援、ありがとうございました! (2018年11月26日 14時) (レス) id: 7b5193cff6 (このIDを非表示/違反報告)
夢羽(プロフ) - コメ失礼します。とても面白いです!自分的に織田作さんがいるの嬉しかったです。リクなんですが中也さんとの絡みいいですか? (2018年11月25日 23時) (レス) id: 9dd8bb6e10 (このIDを非表示/違反報告)
直立したアザラシ - リクエスト募集します、コメントよりお願い致します+.( ・ω・ )゚+ (2018年11月24日 16時) (レス) id: de3c4026f4 (このIDを非表示/違反報告)
直立したアザラシ - 二次元好きのAliceさん» 本当すいません……!最近1話更新するたびに間違いが発覚してて驚いてます笑ありがとうございました(*^^*) (2018年8月10日 19時) (レス) id: 047c772bde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:直立したアザラシ | 作成日時:2018年4月15日 14時