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マフィアの死なない基準とは ページ14

ひとまず手近なトイレへと駆け込み、個室に飛び込んでしっかりと鍵をかけた。



『ふぅ、やっと落ち着ける…』



そう思い、時間を確認しようとスマホに手をかけた瞬間だった。




ズガッッガラガラ…



『』





あまりの衝撃に逃げるのも忘れて立ちすくむ。


向かって右の壁にはぽっかりと穴が空き、そのまま左の壁まで貫通している。



パラパラとコンクリートの破片が床に落ちて行く音だけが聞こえた。




え、なになに!?

黒い何かが壁ぶち壊して突き抜けていったんだけど!?



あともう少しで死ぬとこだった…





『…いやいや、さすがのマフィアも一般人を殺したりはしないよね?』



すると、私の予想の斜め上どころかはるか彼方の答えが返ってきた。




芥川「人は足が無くとも生きていける」






それはつまり足ならヤっちゃっていいよ的な意味ですか?



思わず状況も忘れてつっこみそうになりつつトイレから脱出すると、後ろから這いずるような声で「羅生門」と聞こえてきた。



あ、これやばいヤツや。


ただの黒い外套が獣のような形に変化していき、私の後ろでゆらゆらと狙いを定めている。



足か!!足を狙ってるのか!?


こうなったら私も異能力で対抗しなきゃ。
何もせずに捕まるのだけは嫌だ!


そう思って右手を構えたとき、視界の隅っこから何かが弾丸のように突っ込んできた。




敦「芥川ァァア!!」


芥川「チッ…」




何あの人、半獣なの?


瞳孔が開いたその虎少年は、芥川に全力の拳を打ち込んでいた。


えーっと、…あの人たち仲間じゃないの?


私を追いかけてるのは変わらないけど、もしかして敵対してるとか?



ま、今はとにかく逃げよう!



私はなぜかターゲットである私を差し置いて喧嘩()を始めた彼らを尻目に急いで西口へと向かった。

知らない人には注意して!→←本気の鬼ごっこ



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夢羽(プロフ) - こちらこそありがとうございます。文才あるじゃないですか 羨ましい限りです。続きを楽しみにしています! (2018年11月26日 20時) (レス) id: 9dd8bb6e10 (このIDを非表示/違反報告)
白猫 - 夢羽さん» 了解しました、リクありがとうございます!無い文才をかき集めて頑張ります!コメントと応援、ありがとうございました! (2018年11月26日 14時) (レス) id: 7b5193cff6 (このIDを非表示/違反報告)
夢羽(プロフ) - コメ失礼します。とても面白いです!自分的に織田作さんがいるの嬉しかったです。リクなんですが中也さんとの絡みいいですか? (2018年11月25日 23時) (レス) id: 9dd8bb6e10 (このIDを非表示/違反報告)
直立したアザラシ - リクエスト募集します、コメントよりお願い致します+.( ・ω・ )゚+ (2018年11月24日 16時) (レス) id: de3c4026f4 (このIDを非表示/違反報告)
直立したアザラシ - 二次元好きのAliceさん» 本当すいません……!最近1話更新するたびに間違いが発覚してて驚いてます笑ありがとうございました(*^^*) (2018年8月10日 19時) (レス) id: 047c772bde (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:直立したアザラシ | 作成日時:2018年4月15日 14時

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