7.日常 ページ8
『あ…おはようございます、フィンラルさん』
「うん、おはよ。今日も晴れて良かったね」
『ええ、そうですね!晴れの日はとっても気持ちがいいです』
“ヤバい奴”の誤解が解けてから数日。
Aちゃんはよくオレに笑いかけてくれるようになった。
まだ少し緊張しているみたいだけど、それは仕方ない。
「Aちゃんは団でどんな仕事してるの?」
『えっと、掃除とか洗濯とか…雑用ですね!』
「え、雑用!?魔を沢山持ってるのに勿体ない!」
『…先輩方の力が私を遥かに上回っているので、仕方ありませんよ』
彼女はどこか遠い所へ視線を投げて、少し悲しげに微笑んだ。
この話はおしまいにしましょう、と手を叩くAちゃん。
悪いけど…もう少しだけ訊かせてもらうよ、君のこと。
「ねぇAちゃん。団内で何か別な事情があるんじゃない?…少しで良いから聞かせて」
逃げられないように手をとり、その小さくて可愛い顔をジッと見つめる
『ぅ、あ…あの…違う団の人に情報提供するのはウチでは禁止されてて…』
「お答え出来ません、と」
『はい…それに、個人情報をさらけ出せるほどの仲にもなれてないし…!!』
「うっ!!…で、デスヨネ〜…」
頬をうっすら赤く染めながら目線を泳がせ、オレの問いをやんわり拒否するAちゃん。
何やってんだよオレ…く〜っ、恥ずかしい!!
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沙耶香 - うわぁフィンラル…‥かわいそう…‥ 面白いです！更新頑張って下さい！！！ (2018年7月8日 6時) (
レス) id: 4038676c9e (このIDを非表示/違反報告)
化け狸 - 面白いです。更新応援しています。 (2017年12月11日 20時) (レス) id: 9e16e8366e (このIDを非表示/違反報告)
黒胡麻プリン - 話し面白かったです。更新頑張ってください。 (2017年12月8日 21時) (携帯から) (レス) id: 522dc39055 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：このは | 作成日時：2017年11月18日 20時
