15.脱出 ページ16
「助かるよ〜、大人しく着いてきてくれて!」
『…何の御用ですか』
抵抗されないように必死に抑えてたくせによく言うよ。
荒々しく壁に押し付けられて、私は顎を持ち上げられる
腰から背中にかけて、ゾッと悪寒が走った気がした。
「冷たいなあ。折角の可愛い顔が台無しだよ?」
「ま、その顔も嫌いじゃないんだけど」
『や…離してくださいっ』
私がそう言うと、二人の男は何故かこちらに近付いてくる。
一人が私の手首を頭上で押さえつけると、もう一人は私の脚をそろりと撫でた
『ちょ、何してるんですか離してください…っ』
「楽しいコトしてるんだよ」
「あれ、もしかしてキミ初めて?」
薄汚い顔をこっちに向けるんじゃない
今すぐこんな奴らから離れてやる。
離してくれないなら、多少手荒な真似をしても離れてやる!
「うひゃ〜、それはもっと楽しいわ!」
「大丈夫、優しくする…」
『…さような、らっ!!』
「ぐあぁあっ…!!」
「っ!?おい!」
あまりしたくは無かったけど、男二人の下半身を思いきり蹴り上げる
身を捩る二人には目もくれず、私は大通りの方へと一目散に駆けた
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沙耶香 - うわぁフィンラル…‥かわいそう…‥ 面白いです!更新頑張って下さい!!! (2018年7月8日 6時) (レス) id: 4038676c9e (このIDを非表示/違反報告)
化け狸 - 面白いです。更新応援しています。 (2017年12月11日 20時) (レス) id: 9e16e8366e (このIDを非表示/違反報告)
黒胡麻プリン - 話し面白かったです。更新頑張ってください。 (2017年12月8日 21時) (携帯から) (レス) id: 522dc39055 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:このは | 作成日時:2017年11月18日 20時