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どれだけ、時間が経ったか分からない。
もう少ししたら、夜は明けるんだろうか。
まだ外は暗いけど、きっとそれくらい経った。
「〜〜〜〜〜〜っ...！！！！」
イヤホンが、鏡にあたって跳ね返り、
床を滑って俺のところまで来た。
声にならない悲鳴と共に床に崩れ落ちるから、
もう駄目だと、スポドリを持ち上げた。
すっかりぬるくなってしまってる。
「ラウール」
電気が点滅したことに驚いたのか、
顔を上げ、俺の事を見つけると
投げたイヤホンを瞬時に回収しに来た。
えへ、と困ったように笑って、
続けてごめんなさいと呟いた。
聞いてもないのに、もう寝ますとも、
うるさかったよね、とも矢継ぎ早に紡がれる。
「ラウール」
床は濡れていた。
Tシャツも髪も雨に打たれたかのように濡れてる。
両手を上に向け、下におろしながら手をすぼめる。
「おしまい」
「終わり、だよね、うん、ごめんなさい」
「これ、飲んで」
スポドリを差し出すと、質問も文句も
何1つ口にせず慌てて飲み始めた。
多分、もう何もかもが怖いんだろうな、と。
最初の頃、出会った15の頃を思い出して
少し懐かしい気持ちにすらなった。
右と言えば右、左と言えば左。
子どもの純粋さ、あどけなさが前面に出て
ただ目の前のことに一生懸命なあの頃。
でも、今も、何も変わっていない。
センターは代えられない。
そう言われたから、もうただただ必死になっている。
どうすればいいのか、どう動けば正解なのか、
どうすればSnowManのセンターらしいのか。
きっと頭の中はいっぱいいっぱいなんだろう。
でも、ラウール。
そうじゃないんだよ。
難しいな、伝えるってさ。
「どうやったら、伝わるかな」
「えっ、ごめんなさい、なんて、」
「...明日も、できるメンバーで、やるから。
さっさと寝て、体力回復させること。
無理することが、良い事じゃ、ないからな」
きゅっと口を結んで、はいとだけ言うと
逃げるように部屋へと戻って行った。
残念ながら手元には、渡しそびれたタオル。
難しいもんだなと、スマホを見ると
もう4時半を回っていた。
本当に、必死なんだんよな、と。
帰ったよ、あとは頼むからね。
直ぐに既読。あいつも、まだ起きてた。
どうせ心配で寝られなかったんだろ。
それぞれの、役割がある。
俺ができること、あいつが出来ること、
みんなができること。
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みさ(プロフ) - yuuka9976さん» コメントありがとうございます！泣ける、と思ってのテッシュのご用意とても嬉しいです。まだ表現が上手く出来ずに悩んでいることもあるので、少しでも感情が動いた作品が作れているのであればとても嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2022年9月28日 13時) (
レス) id: 1fb25e0756 (このIDを非表示/違反報告)
yuuka9976(プロフ) - 泣ける作品ですね。。ティッシュ用意しなきゃみれなくりそうです。楽しみにしてますね！！ (2022年9月27日 7時) (レス) @page31 id: 14f1286f8c (このIDを非表示/違反報告)
みさ(プロフ) - ユキトさん» コメントありがとうございます！タオルやティッシュのご用意とっても嬉しいです！笑 誰かの心が少しでも動いてくれるような作品をかけて嬉しいです。まだまだ続きますが、ぜひ最後までタオルと共にお付き合いいただけると嬉しいです！よろしくお願いします！ (2022年9月15日 9時) (レス) id: 1fb25e0756 (このIDを非表示/違反報告)
ユキト(プロフ) - 涙なしには読めないんでタオル用意しました←ティッシュ一箱使い切った人 (2022年9月14日 16時) (レス) id: 08a263e11b (このIDを非表示/違反報告)
ユキト(プロフ) - 一気見しました。凄いラウの弱い部分に共感したと同時にメンバーの言葉に励まされた作品でした。応援してます！ (2022年9月14日 16時) (レス) @page5 id: 08a263e11b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みさ | 作成日時：2022年9月14日 1時
