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ライブが終わり、スタッフへの挨拶もそこそこに
俺達9人は照の運転する車で病院へ。
今まで支えてくれたスタッフといつもなら
ささやかではあるが楽屋内での打ち上げや、
挨拶回りをするのだが、
そんなことより病院へと色んな人が背中を押してくれた。
そしてたどり着いた病院で待っていたのは、
芸能人のプライベートを守るために
防音になっているはずの病室から聞こえる叫び声と、
その部屋の前で困ったように笑う先生だった。
「ちょっと、パニックになっちゃって」
先生の横には点滴と、ぐちゃぐちゃになったカート。
暴れて危ないものは回収したんだ、と。
始めは看護士さんも中にいたのだが、
傷つけてしまった時に、傷付くのは自分だと
先生も含め退出してくれたらしい。
「骨折はしてないんだけど、
頭の傷口は深くて3針ほど縫ったよ。
あとは打撲だけだから、そっちは大丈夫なんだけど、ね」
やけに含みのある言い方だった。
「そっちは、って...耳の調子ですか？」
目黒が先生の肩を掴む。
先生がその手を優しく握り、俺らを見渡した。
「厳しい現実だとおもう。
覚悟は、していた方がいいかもしれない」
ツアー中のラウールの姿が過った。
楽しそうに笑っていたのも思い出せるのに、
大部分が苦しんでいた光景にすり替えられる。
「どういう、ことですか...？」
「まだ、検査がきちんとできた訳では無いから、
断定は出来ないんだけれど、恐らく＿＿＿＿＿＿...」
聞かされた事実に、言葉を失う。
「は...？なんだよ、それっ...」
「翔太」
「んなのっ、ありかよ...！！」
「も、もしかしてっ、ツアー、無理させたから？
どうしよう、照、やっぱり、止めるべきだったんだ！」
「ふっか...」
「もぉ、らうる、ばっかり...！
なんでこんなんならなあかんのん...？
俺ら、ただ、一緒にSnowManでありたいだけやん...！」
「こーじぃ...っ、俺も、そう思うよっ...」
「康二、佐久間...」
怒り、後悔、哀しみ。
その感情どれもが入り交じってる。
1歩、進めたと思った。
きっと、これからだって。
これから、また頑張れるんだって思ってた。
どんなに辛くても、しんどくても、
きっと乗り越えられるかべだから、大丈夫だと。
そう、信じていた。
1歩進んだと思ったのに、
2歩も、3歩も下がってしまって、
壁がどんどんと離れ、その大きさを思い知る。
その大きな壁に、為す術が、ない。
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みさ(プロフ) - yuuka9976さん» ありがとうございます！感情が動いてくださったことが嬉しいです。これからも頑張りますのでぜひ、よろしくお願いします！ (2022年8月26日 19時) (
レス) id: 1fb25e0756 (このIDを非表示/違反報告)
みさ(プロフ) - 名無し71262号さん» ありがとうございます！のんびりにはなってしまうかもしれませんが、頑張りますのでよろしくお願いします！ (2022年8月26日 19時) (レス) id: 1fb25e0756 (このIDを非表示/違反報告)
yuuka9976(プロフ) - 続き楽しみにしてます。読んでいて涙が止まらなくなりました。 (2022年8月25日 11時) (レス) id: 14f1286f8c (このIDを非表示/違反報告)
名無し71262号(プロフ) - 続き楽しみにしています (2022年8月25日 10時) (レス) id: 2ea78d0701 (このIDを非表示/違反報告)
みさ(プロフ) - ラウールの脚さん» コメントありがとうございます！更新スペースはまちまちでお待たせすることもあるかもしれませんが、今後とも是非楽しんでいただけると幸いです！よろしくお願いします(*^^*) (2022年8月24日 23時) (レス) id: 1fb25e0756 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みさ | 作成日時：2022年8月23日 20時
