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「なっ、ど、どういうことだよ！なんでっ！！！」
翔太がスタッフに掴みかかる。
慌てて照が止めに入るも、勿論俺もなんで、だ。
さっきまで、頑張ると、確かにはしゃいでいた。
最後だね、今までいっぱいありがとうと、
確かにさっきまで、そこで笑っていたはずなのに。
1曲目が終わり、衣装を着替えるため階段を下りる。
各々衣装のあるハンガーラックの前で着替え、
髪型を整え、さあ準備出来たというところで
さっきの悲鳴が聞こえてきた。
「どういうことだよ！説明しろ！！」
「落ち着けって！！」
「康二っ、めめ、佐久間、先上がっててくれる？
こんなの、無理かもしれないけどっ
お前らが1番話せるだろうから、頼むっ」
ふっかの声で泣きそうな康二を引き連れ、
目黒と佐久間が舞台へと上がる。
挨拶をし、そこから話が始まるのだが、
マイクに乗る声は、少し震えていた。
「阿部、」
「俺、先生に電話してくる」
「頼む」
「任せて」
泣き出してしまうスタッフの話によると、
突然階段の真ん中辺りで耳を抑え、
声をかけると意識を失ってしまったらしい。
支えようとはしたものの間に合わず。
頭から真っ逆さまに落ちたラウールの傍にあった
モニターのコードが体に引っかかり、
何十キロとあるモニターと土台が
倒れたラウールに一直線に落ちてきたということだった。
救急隊員が4人駆け込んでくる。
素早く運ばれていくラウールの意識は戻らないまま。
マネージャーが付き添い、病院へ。
残された俺達は、来てくれたファンの子のためにも
決められた時間、力いっぱいパフォーマンスを
しなければならなかった。
頭の中にちらつくのは、
階段下で血を流して倒れるラウールの姿。
なんとかパフォーマンスするものの、
目黒や康二、ふっかの動揺はすごく、
俺達ももちろん平常心ではいられるはずもなく。
MCも何度か沈黙が襲った。
ラウールの姿が見えないことに動揺するのは
俺達だけではなくファンの子達も一緒で、
全ての曲が終わったとき、
もう1度また、万全の状態でやり直しをと謝る事に。
会場のあちこちから聞こえてくる大丈夫という声に
康二を始め、みんなが泣いてしまったのはここだけの話。
周年記念の特集雑誌のインタビューで、
後にラウールはこう語った。
『1番幸せを感じて、
1番辛くて、後悔したのがあのツアーだった』と。
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みさ(プロフ) - yuuka9976さん» ありがとうございます！感情が動いてくださったことが嬉しいです。これからも頑張りますのでぜひ、よろしくお願いします！ (2022年8月26日 19時) (
レス) id: 1fb25e0756 (このIDを非表示/違反報告)
みさ(プロフ) - 名無し71262号さん» ありがとうございます！のんびりにはなってしまうかもしれませんが、頑張りますのでよろしくお願いします！ (2022年8月26日 19時) (レス) id: 1fb25e0756 (このIDを非表示/違反報告)
yuuka9976(プロフ) - 続き楽しみにしてます。読んでいて涙が止まらなくなりました。 (2022年8月25日 11時) (レス) id: 14f1286f8c (このIDを非表示/違反報告)
名無し71262号(プロフ) - 続き楽しみにしています (2022年8月25日 10時) (レス) id: 2ea78d0701 (このIDを非表示/違反報告)
みさ(プロフ) - ラウールの脚さん» コメントありがとうございます！更新スペースはまちまちでお待たせすることもあるかもしれませんが、今後とも是非楽しんでいただけると幸いです！よろしくお願いします(*^^*) (2022年8月24日 23時) (レス) id: 1fb25e0756 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みさ | 作成日時：2022年8月23日 20時
