検索窓
今日:1 hit、昨日:40 hit、合計:19,167 hit

. ページ8






その時は訳が分からなかったけど、
今と同じように、救われた。
本当に"アイドル"って凄いなって思ったよ。

ん?そうだよ。

彼等は、また私を救ってくれたね。
連絡取れないって焦っていたけど、みんな元気に
出会えてよかったよ、本当に。


私?私の推しは…岩本くんと渡辺くんかな。
はじめて間近に会ったアイドルだからね。
君は?…ラウールくんか、素敵だね。


ああ、そろそろ来るんじゃないかな?
彼の外来は長いから、よく話を聞くからね。
…私も同じくらいか、痛いところを突かれた。



「山城先生!」

「新井さん、先生はやめてください、先生は。
こんな外に来てまで…」

「あぁ、つい…癖で…
あ、山城先生もメンバーカラーですか?」

「ですから、先生っていうのは…」

「まぁまぁ、ほら、行きましょ?」



男3人でツアーのグッズを身につけて歩くのも
もう随分と慣れたものだ。
私は黄色と青、山城先生は紫、それから白。
少し派手すぎる気もするが、振り切ってなんぼ。



「あ、そういえば…買いましたよ、これ!
山城さんに言われなきゃ、発売日逃すとこでした」

「待っ、ちょっ、と、新井先生!」

「あれ?先生はなしなんでしょ?」

「〜〜〜ッ…!!!」



ほら、やっぱり親子はそっくりだ。
少し前は心配したけれど、素敵な関係だね。



「ずっと大切に思ってた人との撮影だったんでしょ?
いい顔してるって、山城さんが仰ってたよ」

「…やめましょう、新井先生、恥ずかしい…」

「このままいくと、山城先生がへそを曲げそうなので
意地悪はここまでにしましょうかね?」



持ち出し用に買った雑誌をバッグにしまう。
勿論、保存用と観賞用も購入した。
ここの表紙を飾り、色気のある表情を見せる彼が
今は少し照れて、拗ねた顔をしている隣の子だなんて
きっとみんなは気付かないだろうなんて、少し優越感。



大切なものはいくつもあって、
それを全て守ることは出来ないんだけれど
でも、せめて私のできる範囲で、持てうる限りで
守り、抱きしめたいって思うんだ。

諦めない気持ちも、それが持つ力の強さも
大切な人が傍にいる、その輝きも
彼等が身をもって私に教えてくれたから。



「…僕も、そう思います。
僕らしく生きる大切さを、彼等が教えてくれました」



君も、そうなんだね __ 優くん。

私と、山城先生と、優くん。
ライブが終わった後は、また、みんなで
彼等の魅力を思う存分語ろうか。





*大切な人 _ Fin...

想いを紡ぐ→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (49 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
175人がお気に入り
設定タグ:snowman , ラウール , SNru
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

そら(プロフ) - みささん» そうなんですね!こちらこそいつも素敵なお話ありがとうございます!!これからも頑張ってください! (11月4日 9時) (レス) @page5 id: 288b7a7513 (このIDを非表示/違反報告)
みさ(プロフ) - そらさん» コメントありがとうございます!いえ!男性の方であってますよ!僕や俺などの方もいますが、敢えて丁寧で中性的なイメージを持たせるために一人称を私にしています。なのでバッチリ正解です!いつも読んでくださってありがとうございます!これからも宜しくお願いします (11月3日 19時) (レス) id: 1fb25e0756 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - あのお医者さんって女の方だったんですね!!恥ずかしながら今気づきました、、🤦🏻‍♀️ (11月3日 18時) (レス) @page5 id: 288b7a7513 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みさ | 作成日時:2023年10月30日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。