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「...ラウールくん、パパどんな人？
ラウールくんが大好きなパパはどんな人かな。
名前とか分かったりする？教えて欲しいな」
「...ぱぱ、...ひかる、ひかるって、ふっかさん、
せが、おっ、...おっきくて、きょう、きょぉ、ね、
くろいろの、ぼくと、おなじの、」
「ひかる、って言うんだって。
背が高くて、今日...黒？自分と同じの...何？服？」
「あ、分かった、うんうん。あ、ねえ、服脱いで、服」
「え、なんで俺？」
「んもっ、いーから、早く！」
相手の方...名前がわからないけど、
聞こえる方、なんて言うのは失礼な気もするから
翔太とよく似てるし、青さん。
もう1人はラウールによく似てるから、白さんにする。
白さんが青さんの着ていた上着をぬがせて、
俺に着るように言うと、乱れた髪も直された。
「パパね、優しい人なんだよね。
ふっかさんが、ひかるって言ったんだよね」
ラウールを怖がらせたくないし、どうすればいいかも
気が動転していて分からないから、とりあえず
されるがままになるしかないと、じっとしておく。
間に誰かが立って、一呼吸置いたからか
自分の気持ちも少しずつ落ち着いていく。
少しキツめの上着を着て、髪を直される頃には
ぐちゃぐちゃだった頭も随分クリアになった。
「うん、バッチリです！」
「...ラウール、ごめん、遅くなった、...ごめんな」
丸い目に、少しずつ涙が溜まる。
ダメか、そう思っていたら裾が握られた。
ぽんと頭を撫でると、ぽろぽろと零れてくる。
「ぃ、わもとくんっ...、」
「＿＿＿ ...うん、ごめん、遅くなった。
ありがとね、ちゃんとここで待っててくれて」
「ふ、っ、ふか、さ、ぼく、み、みて、なくて、」
しゃくりあげる背中を何度も撫でるけど、
どんどん言葉が不明瞭になっていく。
「ぼく、が、わ、っ、わる、くて、」
「...お前、ぁー...ラウールくん？は、悪くねェよ。
俺らちゃんと見てたし、絶対それは無い」
「先生めっちゃ焦ってたもんね...
うん、全然、ラウールくん悪くないよ、大丈夫。
＿＿＿ ...ね、悲しまなくていいよ。
さっき、君はさ、自分が何も分からないからだって。
だから、こんなことなったんだって言ってたけど...
ちゃんと、頑張ってたの、僕達知ってるよ。
ちゃんと、自分の言葉で助けようとしてたじゃん」
優しい手の動きが、ぐちゃぐちゃな心を
すくい上げて、優しく包み込む。
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そら(プロフ) - みささん» そうなんですね！こちらこそいつも素敵なお話ありがとうございます！！これからも頑張ってください！ (11月4日 9時) (
レス) @page5 id: 288b7a7513 (このIDを非表示/違反報告)
みさ(プロフ) - そらさん» コメントありがとうございます！いえ！男性の方であってますよ！僕や俺などの方もいますが、敢えて丁寧で中性的なイメージを持たせるために一人称を私にしています。なのでバッチリ正解です！いつも読んでくださってありがとうございます！これからも宜しくお願いします (11月3日 19時) (レス) id: 1fb25e0756 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - あのお医者さんって女の方だったんですね！！恥ずかしながら今気づきました、、🤦🏻♀️ (11月3日 18時) (レス) @page5 id: 288b7a7513 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みさ | 作成日時：2023年10月30日 13時
