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報道は僕達のことを面白おかしく書いた。
揶揄し、嘲笑い、僕達の関係をめちゃくちゃにした。
信じる気持ちが足りなかった。
歩み寄ることを、向かい合うことを諦めてしまった。
僕達は、幼く、弱かった。
大きな力に、立ち向かえなかった。
逃げて、逃げて、見ないふりして。
対等だった僕達の関係は、いつしか変わって
僕はもう、どうすることも出来なかった。
自分だけが、傷ついたわけじゃなかったのに。
高い笑い声が聞こえる。
動かしてない体は自分の想像通りには動かないのに
楽しくてたまらない、勝手に笑顔になった。
1度だけじゃ全部は覚えられないから
アレンジして、リズムに乗って。
僕、振り覚えるのは1番早かったんだ。
『優、これどーしてる？俺こっち？え！違う！？』
『もぉ、お前もいい加減覚えろよなぁ！
お前ばっか優を独占すんなっての！！』
『2人共だよ、ふ た り と も！！
早取りしすぎ、場所間違えすぎ、僕見すぎ！』
楽しかったな、……本当に、楽しかった。
もう、いくら懐かしんだって、振り返ったって
戻ることの出来ない時が、僕の足を動かした。
「ラウ！！！！！」
何曲か踊っていたら、走ってくる2人。
髪もくしゃくしゃで、汗もかいてて
必死だったのが分かった。
「…お迎え、来たよ」
分かるかなって僕も彼等も不安そうな顔。
でも、ラウールくんは2人に迷わず飛び込んだ。
「ふっかさん！阿部ちゃん！あのね！」
「〜〜〜〜ｯ…ラウッッ…！！！」
たしかに、記憶はしまわれるのかもしれない。
でも、きっとその優しい記憶は、いつかの僕らを
優しく守ってくれるんだね。
だから、君はそうやって笑うんだ。
「ほんとにっ…本当に、ありがとうございました…！」
「ぁ…いえ、本当にたまたまなんです。
…それに、僕が元気をもらっちゃったくらいで」
「え…？ぁ！あの！お礼を！お礼させてください！
ご連絡先聞いてもいいですか？」
後から6人も合流して、ラウールくんは7人の
お兄さんにもみくちゃにされていた。
心配は、要らなかったみたい。幸せそう。
「…また、いつか、会えると思います。
僕も頑張ろうって、そう思えたから。
会えたその時に、連絡先、交換してください」
「えっ、え！？！？」
泣いてばっかじゃ、ダメだ。
「じゃあ、またね」
「またね！！！」
僕は、自分で歩けるんだから。
＊大丈夫、きっとまた ＿ Fin…
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そら(プロフ) - みささん» そうなんですね！こちらこそいつも素敵なお話ありがとうございます！！これからも頑張ってください！ (11月4日 9時) (
レス) @page5 id: 288b7a7513 (このIDを非表示/違反報告)
みさ(プロフ) - そらさん» コメントありがとうございます！いえ！男性の方であってますよ！僕や俺などの方もいますが、敢えて丁寧で中性的なイメージを持たせるために一人称を私にしています。なのでバッチリ正解です！いつも読んでくださってありがとうございます！これからも宜しくお願いします (11月3日 19時) (レス) id: 1fb25e0756 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - あのお医者さんって女の方だったんですね！！恥ずかしながら今気づきました、、🤦🏻♀️ (11月3日 18時) (レス) @page5 id: 288b7a7513 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みさ | 作成日時：2023年10月30日 13時
