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「どこ？」
［ラウ、スマホのね、GPS…ぁー...っ、えっと、］
「…らう、」
［そう、ラウだよ…ぁー…待ってな、んっと、
阿部ちゃん、どうしよ、照達は？どこ探してる？
うん、繋がってんだけど、分かんなくて。
GPS？切れてる、多分どっかいじっちゃったのかな］
GPSなんて言い始めた、本格的にやばいじゃん。
巻き込まれる前に帰ろう、そう思って少し距離を
取ろうと下がると、まさかの腕を掴まれた。
「やだ…」
「え」
「おいていかないで、」
「いや、え、」
「らう、」
「嘘っ、えっ、待って、」
「ぼく、ら、ぅ、っ、らう、なの、」
「うわっ、泣かないで泣かないで泣かないで！？
え！？なんで泣くのっ、わっ、ああっ、えっ、」
どこにそんな力あんのってくらい服が握りしめられた。
シワになってる、絶対シワになってる。
ポロポロと泣かれてしまっては、置いていけない。
少し気分転換にって河川敷に寄らなきゃよかった。
っていうか、泣かなきゃよかった。
泣いたってどうにもならないことなの分かってるのに。
［すみませんっ、あの、］
「あ、え、はい」
［SnowManの深澤辰哉と言います。
そこに居るのは、メンバーのラウールで...
ほんっと、訳わかんないと思うんですけど、
そこの場所を教えていただけると…］
「場所？えっと…」
詳しい住所までは分からなくて、地図アプリを開き
おおよその位置を伝えると、思ってるより
離れてはいなかったようだった。
［あと、本当に申し訳ないんですけど…っ、
俺達が行くまで、一緒にいてくれませんか？
すぐにっ、すぐ、行くんで！その間だけ！］
「えっ、えぇっ、ぁ、まぁ、はい」
こんな状況で断れる訳が無い。
ありがとうございますと言い終わるより前に
電話はプツンと切れてしまった。
「ぼ、くっ、すの、まっ、な、の、」
しゃくりあげて何言ってるか聞き取りにくいけど
SnowManだなんて言わなくたってわかる。
詳しく調べなくたって、ぼーっとテレビを見てたら
勝手に流れてくるくらいなんだから。
にしても。
「…似てるなぁ、あの子に」
この子よりは、もう少し幼かったかな。
でも君と同じくらい背が高くて、顔も綺麗で。
子どもみたいに笑って、真っ直ぐな目をした、あの子。
本当の強さを知る、真っ直ぐな、あの子。
「…座ろ、お迎え来るってさ」
迷子の子どもに言い聞かせるみたいにして、
そっと手を握って座った。
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そら(プロフ) - みささん» そうなんですね！こちらこそいつも素敵なお話ありがとうございます！！これからも頑張ってください！ (11月4日 9時) (
レス) @page5 id: 288b7a7513 (このIDを非表示/違反報告)
みさ(プロフ) - そらさん» コメントありがとうございます！いえ！男性の方であってますよ！僕や俺などの方もいますが、敢えて丁寧で中性的なイメージを持たせるために一人称を私にしています。なのでバッチリ正解です！いつも読んでくださってありがとうございます！これからも宜しくお願いします (11月3日 19時) (レス) id: 1fb25e0756 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - あのお医者さんって女の方だったんですね！！恥ずかしながら今気づきました、、🤦🏻♀️ (11月3日 18時) (レス) @page5 id: 288b7a7513 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みさ | 作成日時：2023年10月30日 13時
