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壱馬side
朝教室に入り、席につくと聞こえてくるクラスメイトの話し声
生徒1「笹野さん彼氏と別れたらしいよ!」
生徒2「そうなん?!」
生徒3「昨日別れるって話してるの聞いた人が居るんやって」
彼氏と別れた…?
俺は教室を飛び出し、屋上へ向かった
なんとなく彼女が屋上に居る気がした
壱「やっぱりおった」
『川村くん…』
フェンスに寄りかかり、空を見上げている彼女は、儚くて、消えてしまいそうな程、綺麗だった
『私フラレちゃったんだー…』
壱「そっか…」
『大好きだったのにな…なんで伝わらないんだろう…難しいね」
今にも泣き出してしまいそうな彼女を見て、胸がきゅっと苦しくなった
壱「俺じゃあかん?笹野さんのこと好きやで。俺やったら泣かさへんし、絶対幸せにする」
彼女が幸せならそれでよかった
でも目の前の彼女が悲しんでいる姿を見たら、抑えていた気持ちはとめどなく溢れ、止めることは出来なかった
『川村くん…ありがとう。気持ちはすごく嬉しいんだけど…すぐには蓮くんのこと忘れられないし…ごめん…』
壱「俺こそこんな時にごめん…でも分かってて?俺は笹野さんが好きやってこと」
『うん…』
壱「なぁ、そんな顔せんといて。可愛い顔が台無しやで、A」
『名前…/// 急にびっくりした…///」
一気に頬を赤らめ、先程まで目に溜まっていた大粒の涙は引っ込んでしまったようだ
壱「Aも名前で呼んでや?俺これからガンガン攻めてくから。覚悟しといて?」
『壱馬…くん/// 恥ずかしい…/// 気持ちはありがたくいただいとくね」
俺の言葉に顔を赤くし、照れる彼女が愛おしく、自分の手で幸せにしたいと強く思った
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游 - こんばんは(*^^*) はじめまして。 夜分遅くにいきなりすみません。。。 物語一気に読んじゃいました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 (3月24日 1時) (レス) @page9 id: 6d33361b7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:m。 | 作成日時:2024年3月17日 18時