情けないほど酔っ払う ページ43
、
目黒「ねぇ、Aちゃんはしょっぴーのことが好きなの？」
もうとっくに服は乾いている。
自分でも情けなく思うほど結構酔っ払っていてもう家に帰るなんて無理な状態になっていた。
「いやぁ、だって…好きにならない約束でさぁ、住んでるんだもん。」
翔太のことが好きかなんてわからないよ。
好きかもしれない。こんなに心を開いてるのは彼しかいない。
でも翔太はどうなのか知らないよ。
それに私たちには決まり事が多いからね。
目黒「約束があるんだ？」
目もほぼ開かないし、こんなに酔っ払うのは康二に振られてたつやくんとお酒に頼って過ごしていたあの日々以来、
やっぱりお酒を飲むとあの日々を思い出して辛くなってしまうからだめだなぁ。
「ねぇこーじ、」
目黒「え？俺目黒」
「ねぇ蓮くん、こーじいなくなっちゃったの、」
ねぇどうしていなくなったの？
明日世界が終わるとかそういう話してさ、いややとか言ってたのにさぁ、
「あのね前の日まで仲良くしてたのに、急に出て行ったの、裏切者なんて言われたの、なんでかなぁ。」
目黒「ふーん？こーじって元彼？」
康二がいなくなるぐらいなら世界が終わっててくれていた方が何倍もマシだったよ。
「あのねぇ、もうしばらくの月日がねぇ、たったのに、くるしいの、でも、何がくるしいのか、わからないの」
もうあんな辛い思いはしたくないし、でも自分の中でちゃんとサヨナラできてないからこんなに苦しいのはわかってる。
気がつけば泣いていて、隣にぴたって密着していた目黒くんが肩を支えてくれていた。
目黒「泣いていいよ。ほらおいで。」
おいでなんて言われてスイスイ行くような女じゃない。辰哉くんにら行っちゃったけどさ。
なんて思いながらも、誰かに寄り掛かりたい私は
でも・・・、なんていう無意味な抵抗しかできない。
目黒「・・・今だけ特別」
ぐっと腕を引かれて翔太でもなく、辰哉くんでもない石鹸の香りに包まれる。
足の下に腕を差し込まれて引き寄せられるから自然と目黒くんのあぐらを描いている上に乗った私は彼の胸に寄りかからせてもらった。
この人はきっと話を引き出すのが上手。
人に寄り添うのも上手なんだきっと。
同い年なのに年上のように感じる。
辰哉くんや翔太にはない空気感で
あぁ眠たいな。
、
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3965人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美桜(プロフ) - まり姉さん» すみません、ありがとうございます。 (2021年9月28日 17時) (
レス) id: b889ac99cd (このIDを非表示/違反報告)
まり姉(プロフ) - ページ16のずっても方言かと思います！標準語だと｢ずれて｣の方がいいかと思います (2021年9月28日 16時) (レス) @page16 id: 632dd79117 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - まり姉さん» すみません。私が住む地方の方言だと思います。すぐに訂正します、ご指摘ありがとうございました。 (2021年9月28日 14時) (レス) id: b889ac99cd (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - たんさん» コメントありがとうございます！またぼちぼち更新していきますのでよろしくお願いします＊ (2021年9月28日 14時) (レス) id: b889ac99cd (このIDを非表示/違反報告)
まり姉(プロフ) - ページ8のうっかかるというのはどう言う意味ですか？？もしかしたら方言かもしれないです！！寄りかかるとかの方がいいかと思います (2021年9月28日 14時) (レス) id: 632dd79117 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：美桜
| 作成日時：2021年2月18日 18時
