B型男子と同居生活 【Shota.W】

いいから黙れ ページ39

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なかなか眠れないままカーテンから刺す光で目もぱっちりになってしまって、重たい体に鞭打って準備をする。




翔太はまだ起きてないみたいだった。




いいよ。だって今会っても気まずいだけだもん。



でも朝ごはんは毎日私が作るのがルーティンになってたから作らなきゃ、変な所で勝手にできた家のルールを守らないといけない衝動に駆られていて、
もう作り終わって家を出ようとした時。




渡辺「・・・はよ」




のそのそと部屋から出てきた翔太。
恐らく寝起きでしょう。だって髪の毛ボッサボサでめちゃくちゃ欠伸してるんだもん。




渡辺「昨日はなんかお前に帰ってきて欲しかったんだよ。」


「・・・っ、」


渡辺「ちょっとこっち来いよ」




こっち来いよと言いながら私はもうパンプスを履いてるから翔太が近づいてくる。




渡辺「これ、貼っといて。あとこれ」


「うわっ！もう！何するの？」




ふははっと笑いながら寝起きで顔も浮腫んでるのにふにゃっと笑いながらも香水をぶっかけてきた。




「ちょっと！」


渡辺「いいから黙れ」




そのまま手を引かれ、目の前が真っ暗になった。


胸の鼓動が早くなって、もういい大人なのに今きっと耳まで赤い。




正面からぎゅっと抱きしめられるなんて同居人相手にすることなの？




渡辺「・・・こんなふうに誰かに匂いこすりつけられた？」


「・・・っ、しょ、たっ」




なぁんてね、と言いながら離れた翔太は私に背を向けてリビングの方に歩いていく。




渡辺「行けよ。遅刻すんぞ」






電車が出発するまであと、5分しかない。









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