深澤に恋をした (ページ28)

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江川のおばあちゃんページ28

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私生活にバイトに忙しくて、高校生の頃にはたつやくんのメールにすぐ気がつくように携帯握りしめて寝ていたのに今では音を出していても深い眠りに堕ちていくようになった。

だからメールの頻度も落ちてしまって
私が寝ちゃうから会話なんて続かないし、私が朝返事をする頃にはたつやくんはまだ寝ていて。

すれ違うも何も出会っていないような虚無感。

ママ「A〜！このご飯江川のおばあちゃんに持って行ってくれない？」

『はーい、』

江川のおばあちゃんは少し体調を崩すことが増えた。
季節の変わり目だから仕方ないねって言って、せきをしてる。

相変わらず優しくて可愛くて、大好きなおばあちゃん。
いつまでも元気でいてほしいと心から思う。

『おばあちゃんAだよ〜』

ベルを押しても戸を叩いても返事がない。
こんな遅くに畑に行くことも多分ない。

『おばあちゃん入るよー』

何かがおかしいと感じて、戸をあけ廊下を歩み進める。

電気がついてるのに返事がない。

人がいない気配がして、少し寒い。

なに？

トイレ？

いや、

何か変。

嫌な予感がする、廊下を抜けたらいつものように迎えて欲しい、

『っ、！おばあちゃん！』

そんな嫌な予感は当たるもので

『大丈夫？ねぇおばあちゃんっ！！！どうしよう、』

台所で蹲っているおばあちゃんを見つけ、携帯で母を呼び救急車が到着するまではすごくあっという間だった。

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