拗らせ幼なじみの深澤くん2

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あれから康二はあつまりにちょこちょこ顔を出すようになった。
ナベがいなくても遊ぶようになってて普通に友達。




向井「お！もうバイト行かなあかん！[


深澤「ここから結構遠くない？どうやって行ってんの？」


向井「イケメンモデルが迎えに来てくれんねん」


深澤「イケメンモデル？」


向井「そ。ほんまにかっこいいのよ。同じバイト先のイケメン。確か今日はヨワムシちゃんも一緒やったなぁ」




康二は関西人なだけあって言葉の節々がおもしろい。
同じバイト先の女の子のことをヨワムシだとか
チキンって言ったりする。




向井「ふっかさんいつ来てくれんの？俺のバイト先」


深澤「んー行くなら他の奴も一緒に行くかなー。」


向井「あ、ちょっと待ってな、電話・・・はいはーい。うん。うん、」




心なしか電話越しに漏れている声がAの声の高さと同じように聞こえて。
いや、そんなわけがない。




この世界には何万人もの女子がいるのに。




向井「はぁ。またぁ？うん。アホやなぁ。なんでそうなるん？」




アホやなぁといいながら笑ってる康二が楽しそうで。




深澤「ん？」




楽しそうに俺をみて笑ってるのか、
電話相手と話しながら笑ってるのかわからなかった。




向井「すまんのーふっかさん。バイト先のヨワムシちゃんから電話やってん。」


深澤「ふーん。てかなんでヨワムシなの？」


向井「好きな人がおるんやけど何年も片思いしてんのよ。伝えられへんのやって。その相手も俺からしたらヨワムシやねんけどな」


深澤「・・・へぇ、」


向井「まぁそのヨワムシちゃんの話聞きながら一緒に泣いたり笑ったりするから俺もイケメンモデルにヨワムシやらナキムシ言われてんねん」




何故か自分に言われてるようで胸がちくっとする。




向井「もったいないねんなー、いい男は山ほどおんのに。うちのイケメンモデルとかね。」


深澤「ふーん、」


向井「本人たちは気づいてないみたいやけど2人目当てでくる客もおんねん。」









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