ザ ランペイジ ガール

時には ページ29

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最近、個人の仕事が忙しい


それはとっても有難いこと


だけど結構な長丁場だから終わる頃には


日付が変わって2時間は経っていることがほとんど


だから寮に帰ればみんな寝てるし


朝も仕事もみんなと被らない









( 寂しい、かも、)









サバサバしてる性格上、こんな事を思ってる自分が自分じゃないみたい






いつもは少しめんどくさい壱馬さんだって


ひっきりなしにくっついてくる北人さんだって


ベタベタな陸さんだって、健太さんだって






体力的にも精神的にも限界が近づいてる私には


今となってはそんなみんなが恋しい









「 ただいま、」









a.m.02:30 帰宅


お風呂に入って、早く寝よう


この気持ちをどうにかして紛らわせたくて他のことを考える


だから気づかなかったんだ


リビングに明かりがついてることにも


誰かが起きてることにも









お風呂を済ませ、髪を乾かす









「 あれ、」









リビングには明かりがついている


誰かが消し忘れたのかと思い、リビングに向かう









「 あ、おかえり 」









リビングを開けるとそこには


いつもは寝てるはずの壱馬さんがいた









「 …壱馬さ、」









実を言えば、会いたくなかった、メンバーに


会ってしまったらダメな自分が出ちゃう気がして


弱音を吐いてしまいそうで









壱馬 「 なんか、ちゃんと話すの久しぶりやな 」





「 ですね 」





「 こんな遅くまで起きてたんですか？」









そばに寄りたくなくて、ソファーに座る壱馬さんを入口から見つめる









壱馬 「 んー、」





壱馬 「 Aに会いたいなって思って 」









彼のその一言に、今にも気持ちが溢れそうになる









壱馬 「 おいで 」









ソファーから立ち上がり、両手を広げる


本当は今すぐにでも飛び込みたい


でも









「 そんなキャラじゃないです、(笑) 」









精一杯の作り笑顔を彼に向ける









壱馬 「 でも本当は甘えたいんやろ 」

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