１７人目【１】

ほんとは ページ37

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壱馬side





最近、俺の勘違いじゃなければの話やけど


Aが慎を避けてる気がする


気がする、というより絶対に避けていると思う


遡れば1週間前から始まってたのかもしれない


最初は気にならなかったんやけどここ2,3日は特にひどい


それは楽屋での話





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『何それ、翔平つまんなーい 』


翔 「 おいこら！先輩だぞ？！」





この時までは普通やったのに





慎 「 Aー、コンビニ行こ 」


『 へっ、あ、そういえば健太さんとコンビニ行く約束してるんだった、！…ごめんねまこ！』


慎 「 え、ちょ、」





丁度、Aの前を通りすがった健太さんの手を掴んで


早く行くよ！なんて健太さんに言ってるけど、健太さんは戸惑ってて


ああ、たぶんAが咄嗟についた嘘なんやって分かる





陣 「 まこっちゃん何したん 」


慎 「 俺もさっぱり… 」




そう言う慎はどこか切なそうで寂しそうだった


この前も





慎 「 A、この後飯いこ 」


『 あ、ふ、振り落としやってから帰るからごめんね、！』


慎 「 … 」





慎に誘われる前は早く帰ろー、夕飯どうしようって言っとったのになあ






と、まあ最近の慎に対するAの態度はひどいわけで、俺もそろそろ慎が可哀想になってきた


…ここは俺の出番やな





「 Aーー 」





風呂に入る支度をしてるAのお腹に後ろから手を回す





『 なーにー壱馬くん 』


「 …今日一緒に寝たいねんけど、だめ？」


『 ふふ(笑) いーよ？』





お風呂入ってくるから待っててね、とお腹に回った手をぽんとして風呂に向かった





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『 かーずーまーくん 』





数十分してから俺の部屋にやって来たA


おいで、とベッドに寝てる俺の隣に手招きする





『 壱馬くんが一緒に寝たいなんて言うの珍しいね 』


「 最近Aが来てくれへんから寂しいんやもん 」


『 かわいー(笑) 』





おふざけはここまでにして本題に入ろか

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