ポートマフィアの飼い犬ですが何か？

裏事情16 ページ17

3日目


今日でQ君とは一時お別れ。


一緒に首領のところに向かおうとすると…

「ほんとあいつ腹立つよな〜。」


「誰のことだよ。」


「水無月Aだよ。ちょっと首領や太宰幹部に気に入られてるからって調子に乗りやがって…」


「あ〜。あいつね。確かにむかつくわ。ただの情報員のくせに。」


という私の悪口が聞こえて来た。


「お姉ちゃん…」


『あ〜。あれ？気にしなくていいよ？慣れてるし。』



そう。あれはだいぶ前から言われてるのだ。


ポートマフィアに女ってことでさえ珍しいのに首領にも気に入られてる私へのいわゆる嫉妬ってやつでしょ。


気にしてないけど。


「…酷い。」


『え？』


Q君はその構成員に近づいた。


「お兄さんたち。」


「あ？何だ？ガキじゃねぇか。」


「僕と遊ぼう？」


…まさかっ！


私が気付いた時にはもうすでに遅くてQ君の異能が発動された後だった。

『Q君！』


「あ、お姉ちゃん！後はね…この人形を破くんだよ！」







あの人形を破いたら…

私の想いは届かなかった。

無残にも片足の人形は頭からビリビリに引き裂かれた。

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