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「な、何でもない…！」
まだ心の準備が…！！
急いで立ち上がると腕を掴まれた。
「俺には言えねえのか？」
「うぐっ」
そんな可愛い顔しないでよ。
少しムスッとした轟くんが私の手を引いて歩き出した。
「え、どこ行くの…！？」
「話あるって言っただろ」
まだ全然心の準備も出来てないのに。
止まって行きたくないって言おうと思ったけど強く握りしめられた手を離したくなくなった。
「ここでいいか」
寮の外に出た。
階段に座った轟くんの隣に座る。
「外で悪いな、あんまり人に聞かれたくねえから」
「…いいよ」
「これ着とけ」
そう言ってわざわざ持ってきたのか自分のパーカーを貸してくれた。
あんまり寒くないけどなあ…優しい。
「ありがとう」と返してそのパーカーを身につけた。
「それで、話って？」
「俺たち、今日で3ヶ月だろ？」
「うん」
轟くんって記念日とかあまり気にしなさそうだなって思ってたんだけど実は結構覚えてるタイプ。
1ヶ月では可愛らしい花のバレッタをくれて2ヶ月ではお揃いのブレスレットをくれた。
実はそうゆう事をちゃんと喜ばせてくれる人。
「…だから、話しておこうと思って」
「うん？」
「家のことを」
そう言って私を真っ直ぐ見た轟くんの目は今まで見た中で一番真剣で、どこか寂しげだった。
「家って、エンデヴァー？」
エンデヴァーがお父さんなのはすごい事なのに轟くんはその話をしない。
何となく聞いちゃダメなのかな…とは思ってた。
「ああ」
短くそう言った轟くんは握りしめた拳を見つめながら少し震えてた。
何を話されるのか分からない。
でも轟くんが一歩私に近づいてくれるなら…
「轟くん」
その手を握った。
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ちらす(プロフ) - 眠夢_さん» たくさんコメントありがとうございます(笑)褒められすぎてニヤニヤしちゃいます…！ (2021年8月29日 1時) (
レス) id: 61a8510ca4 (このIDを非表示/違反報告)
ちらす(プロフ) - ポテェトォさん» ええ、ありがとうございます(;_;)轟くん愛を深めるお手伝い出来て嬉しいです…！ (2021年8月29日 1時) (レス) id: 61a8510ca4 (このIDを非表示/違反報告)
眠夢_(プロフ) - はぁぁぁぁぁぁふｯｯｯｯｯｯ!!!!!!!!!可愛い!!!!!!!!!!作者様も作品もまじで愛しております好"き"す"ぎる"!!!!!!! ストーリー性があるのに胸きゅんぶっこめるのまじ神です…天才ですか？神ですね、知ってましたァァア!!!!!! (2021年8月21日 23時) (レス) id: 7e61cd56ff (このIDを非表示/違反報告)
ポテェトォ - え、もう好きです(( 轟くんのこと元々好きだったのですが、この作品を読んでもっと好きになりました！もうほんとに面白かったです！こんな素敵な作品を作っていただきありがとうございます！ (2021年8月9日 14時) (レス) id: 19c3045e10 (このIDを非表示/違反報告)
ちらす - 如月さん» わわ、素敵なコメントありがとうございます！すごく嬉しいです(;_;)常闇くんかっこいいですよね！恋愛小説じゃないのですがフェアリという作品をこっそり作ってて…そこに常闇くん登場させてます(笑)本当に素敵なコメントありがとうございます！ (2021年5月2日 15時) (レス) id: 1d8247c716 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちらす
| 作成日時：2021年3月12日 16時
