├29.バディについて ページ16
29.バディはいる？
「ん、オレは今はいねえかな。
ラニウスはいるよな。黄寮の女子だろ？」
「はい。ブリュンヒルデさんですよ。
……お恥ずかしい話ですが、色々と支えてもらっています」
「いいねぇ。物理ではラニウスが支えて、精神的にはそのバディさんに支えてもらってるって感じ？」
「……そう……なるんですかね」
◆
「……あ、そういえばドレイパーさん。私この前ブリュンヒルデさんから『クルールさんに後をつけられた』と聞いたのですが」
「いや、それ直接言われたわ！ やー後つけてるって思われてんのちょっと傷つくよなぁ……ただラニウスがバディ組んだ〜って言うからどんな感じなのかなぁって思っただけなのに」
「でも変身魔法使ってたって言ってましたよ。……普通に話しかけにいけばいいのに、どうしてそんなことしたんですか」
「……んや、それはさぁ……」
「……何か後ろめたいことでも？」
「後ろめたいってオレがストーカーみたいな言い方してんじゃん……普通にどう話しかけに言っていいかわかんなかったのよ、オレ的には偶然装って草むらから出てくるとか作戦立ててさ」
「……珍しいですね。クルールさんそういうの悩まずグイグイ行くタイプじゃないですか」
「や、あの、話題がね。
……これはオレのお節介なんだけど、ラニウス昔いろいろあったし、そこんとこよろしくなーって言おうと思ってて。いやでもどういうテンションとツラで話せばいいのかとか……」
「…………、……それでタイミング掴めなくて、いま私に直接話しちゃってるんですか………？」
「だって聞いてくるから……」
※もしクルールもバディが見つかったら追記です
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作者名：麩 | 作者ホームページ：
作成日時：2021年9月22日 2時
