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MK「A、日誌書き終わった？」
そう言ってAの前の席に座った。
「まだ〜。これがなんだかんだで1番時間かかるよね。」
へへっと笑いながら
Aはきれいな字で日誌を書いていく。
「マーク、先帰ってもいいよ？
まだちょっと時間かかりそうだし。」
そう言われて少し考えたけど
なんとなく先に帰るのも気が引けるし、
なんだろう、まだAと一緒にいたい気がした。
MK「いや、いいよ。ドンヒョクも帰ったし
最後まで待っとくよ。」
「ありがとう。」
そう言ってAはまた微笑んだ。
なんだか照れ臭くて頭をポリポリかいた。
そして気がつくと1人、また1人と
クラスのみんなが帰って
教室には僕らだけが残された。
「よし！できた！」
MK「お疲れさま〜。」
「あとはこれを職員室まで持って行かなきゃだね。」
MK「俺が持ってくよ。Aは書いてくれたし。」
「ありがとう。さすが紳士だね。」
MK「当たり前だろ？I'm a gentlemanだから。」
「はいはい、英語の発音上手〜。」
2人で笑って、なんでもない会話して
こんな時間がずっと続けばいいのに
そんな思いが胸に込み上げてくる。
するとAは窓の外を見た。
「ねぇ、マーク。夕陽がきれいだよ。」
そう言われて窓の外を見ると
大きくてきれいな夕陽が見えた。
MK「わーお。本当にきれいだね。」
「この席は見渡しがいいから特等席だなって
いつも思ってるんだ。でも本当にきれい。」
そう言ってAは夕陽を眺めながら
そっと目を閉じた。
その横顔を夕陽が照らす。
「とても、きれいだ。」
その美しい光景に自然と言葉が出た。
それと同時に僕は思わず手を差し伸べて
Aのその柔らかい髪の毛を触っていた。
“恋とはその人に触れたいって思うもの”
頭の中にあの言葉がこだました。
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作者名：みぽ | 作成日時：2017年8月14日 23時
