第三十四話 疲れた時には甘いモノを ページ35
間瀬side
夏休み。
それは、学校から解き放たれてフリーダムになれる夢のような1か月…のはずだったのに＿＿＿
磯貝「よし、これで全員だな。みんな集まってくれ！」
なんで俺、学校に来てるんだろう…暑い。
磯貝がどうしてもって言うから来たけど、暗殺旅行の計画と訓練なら俺が居なくても支障ないし、ここはフェードアウト作戦で早くクーラーの効いた部屋に…
矢田「まっ…間瀬君！」
しまった…矢田さんに見られてた…
『どうしたの、矢田さん』
矢田「…ぁ、うん。えっと…間瀬君、このあと時間ある？ …っ…あのね、間瀬君に付き合ってもらいたい所があって…///」
……あ。まただ。
『…よくわかんないけど、まぁ付いて行くだけなら…』
矢田「ありがとう…！ じゃ、じゃあ…終わったら玄関で待ち合わせで！///」
話が終わると、矢田さんは真っ赤になった顔を隠すようにして俺の前から足早に去って行った。
最近、矢田さんが俺と話すとすぐ顔が赤くなって目が泳ぐんだけど…なんでだろう。
さっきも耳まで真っ赤になって、目もありがとうって言われた時しか合わなかったし…俺がいつもこんな調子だから緊張するのかな。
でも、だったらどうして…
『へ〜、オシャレで良い雰囲気の店だね』
訓練後に矢田さんに連れて来られたのは、学校からさほど遠くない場所にあるオープンカフェ。
コーヒーが美味しいらしいんだけど、俺が知りたいのはそういうのじゃなくて…
席に案内されて、お互いケーキとコーヒーを頼んで、世間話をはじめる。
っていっても喋ってるのはほぼ矢田さんで、俺は相槌を打ったり一言か二言くらい返したりしてるだけ。
それでも矢田さんはなぜか楽しそうで、顔がまだ少し赤いのが気になるけど…まぁ別にいっか。熱があるってわけでもなさそうだし。
矢田「間瀬君、お誕生日おめでとう！」
『え？』
ケーキが来てまもなく、思いもしない言葉に驚いて顔を上げると、そこには眩しいくらいの笑顔があった。
『なんで…』
矢田「え？ 間瀬君、今日誕生日だよね？」
＿＿＿今日は7月25日。俺の15歳の誕生日。
別に忘れてたわけじゃない。
俺が驚いたのは矢田さんが俺の誕生日を覚えてた事じゃなくて、なんで俺なんかに…
矢田「…ごめんね。間瀬君がこういう事されるのあんまり好きじゃないってわかってたはずなんだけど、でも今年はどうしてもお祝いしたくて…」
『……ありがとう、矢田さん』
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2k?(プロフ) - 好きです！！！！！！！！！！！！！！！ (2022年8月21日 7時) (
レス) @page46 id: 086cbb7ccc (このIDを非表示/違反報告)
みあ(プロフ) - かかかkさん» コメント読ませていただきました！ 気に入ってもらえたみたいですごく嬉しいです！ありがとうございます！ 知らぬ間にゆるっと更新しているような感じの作品ですが、これからもよろしくお願いします！ (2021年1月7日 22時) (レス) id: dfbb940e45 (このIDを非表示/違反報告)
かかかk - 好みドストライクです、展開もすごく気になります！更新をとても楽しみにしています！！ (2021年1月7日 17時) (レス) id: 4c4ebb1a9b (このIDを非表示/違反報告)
みあ(プロフ) - アカヤさん» コメントありがとうございます！ まだ途中で終わってたお話に少し付け足した程度ですが、先程めちゃめちゃ久しぶりに更新しました！ 次もなるべく早く更新できるよう頑張りますので、良かったらまた読みに来て下さいね！ (2021年1月6日 22時) (レス) id: dfbb940e45 (このIDを非表示/違反報告)
みあ(プロフ) - ゆさん» コメントありがとうございます！ そして返信がだいぶ遅くなってしまってすみません… 気付いたら年が明けててビビりました… 更新頻度はうさぎと亀の亀さんよりも遅いかもですが、なんとか完結させたいとは思っているので、また読んでもらえると嬉しいです！ (2021年1月6日 22時) (レス) id: dfbb940e45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みあ
| 作成日時：2019年5月9日 0時
