第335話 壁の時間 ページ39
渚side
朝比奈さんと奥田さんが教室に戻って来たのは、昼休みが終わって、殺せんせーが授業を始めようと教卓の前に立った時だった。
殺「Aさん、奥田さん、戻って来るのが少し遅いですよ」
奥田「す、すみません…」
殺「授業を始めます。さぁ、2人とも早く席について下さい」
奥田「はい！」/『…はい』
2人はお互いに顔を見合わせてクスッと笑い、それぞれ席につく。
なんか、2人の空気がすごく軽くなってるような気がする。
さっきまで2人はどこに行っていて、そこでどんな話をしたのか…
まぁ、2人が改まって話す事といえば、大方カルマくんの事だとは思うけど…
5時間目が終わって、休み時間。
杉野「ったく、なんつー話で盛り上がってんだよ、あの2人は」
朝比奈さんと奥田さんは、奥田さんが研究している毒薬の話で盛り上がっていた。
とはいっても、喋ってるのはほぼ奥田さんで、朝比奈さんは専ら聞き役だ。
途中でカルマくんも加わり、3人の間に明るい空気が流れる。
茅野「Aちゃんと奥田さん、なんか急に仲良くなったよね」
渚「そうだね」
あの3人が3人であんなに仲良く話している姿を、僕は初めて見た気がする。
朝比奈さんと奥田さんは、決して仲が悪かったわけじゃない。
お互いクラスメイトとして、元からそれなりに仲良くはしてた。
けど、朝比奈さんがカルマくんと仲の良い奥田さんに対して嫉妬を覚えるようになってしまってから…2人の間には、妙な壁ができていた。
壁を作ったのは、朝比奈さん。
普段は無色透明で、無いも同然のその壁は…カルマくんと奥田さんが仲良くしていると色づいて、2人が仲良くすればするほど色が濃くなる。
作ってしまった壁の壊し方を、朝比奈さんは知らない。
だから2人が一緒にいる時は、いつも自分から2人と物理的に距離をとる事で、半ば強引に壁の色を元に戻していた。
大抵の事は器用にこなせるのに、朝比奈さんは自分の事となると、なんでこんなにも不器用なんだろう…
でも、今の朝比奈さんを見る限り…もう僕が心配する事は何もなさそうだね。
朝比奈さんと奥田さんとの間にあった壁は…今はどこにも見当たらない。
無色透明に戻っただけなら、まだ気配が残ってるはずだけど…気配すら感じられないという事は、壁そのものが消えてなくなった証拠。
これで2人は、ようやく本当の友達になれる。
良かった…本トに良かった…なんて僕が思っていると＿＿＿
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みあ(プロフ) - ちぃさん» お待たせしました！ 続編、ついに公開しました！(といっても、今はまだ設定しか載せてないです、すみません…) また読んでいてついニヤけてしまうような面白いお話を書けるよう頑張りますので、これからも応援よろしくお願い致します！ (2016年6月14日 0時) (
レス) id: 84281e05bb (このIDを非表示/違反報告)
みあ(プロフ) - リナさん» 返信が遅くなってしまい、申し訳ありません。続編、やっとできました！ まだ設定しか載せてないんですけど、これから続きのお話も完成次第載せていくので、良かったらまた読みに来て下さい！ お待ちしてます！ (2016年6月14日 0時) (レス) id: 84281e05bb (このIDを非表示/違反報告)
みあ(プロフ) - 矢澤ありすさん» お久しぶりです、みあです。これは事後報告になるのですが、小説の説明文に矢澤ありすさんの作品のURLを勝手ながら貼らせていただきました。理由はイラストと一緒に書かれていた文章が読んでいてとても嬉しかったからです。報告が遅くなり、申し訳ありません。 (2016年6月14日 0時) (レス) id: 84281e05bb (このIDを非表示/違反報告)
みあ(プロフ) - salomeさん» ずっと返信ができてなくて申し訳ありません。お名前変わったんですね！ これからも宜しくお願い致します。まずは7のコメントを全てチェックして返信した後に0の方のコメントもチェックしにいきますね！ (2016年6月14日 0時) (レス) id: 84281e05bb (このIDを非表示/違反報告)
みあ(プロフ) - ひよこリュナさん» ご無沙汰しております、みあです！ つい数分前についに続編を公開しましたので、この場を借りてご報告させていただきます！ まだ設定しか載せてませんが、是非8の方もよろしくお願い致します！ (2016年6月14日 0時) (レス) id: 84281e05bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みあ
| 作成日時：2016年4月11日 0時
