第331話 膝枕の時間 ページ35
カルマside
結局、俺等は昼休みまでここで昼寝をして過ごす事にした。
本トは白昼堂々、Aを襲ってしまいたかったけど…
万が一、その現場を皆に目撃されたら…
キスくらいだったら別に見られても構わない。
ていうか、そこはむしろ皆に見せつけてやりたいくらいだけど…さすがの俺も、Aと"アレ"をしてるトコを見られるのは…ちょっとね。
Aのあーんな姿やこーんな姿を知ってるのは…俺だけがいい。
今日はAん家に泊まるか、それともAを俺ん家に泊まらせるか…どっちがいいかな?
Aに膝枕をしてもらっている俺は、そんな事を考えながら、いつの間にかAの手を握っていて…Aがその手を優しく握り返す。
なんか俺…今、すっげぇ幸せかも。
そう思った俺は、そこで考え事をやめて、Aの手を握ったまま…おとなしく眠りに就いた。
Aside
カルマの寝顔って、いつ見ても本トかわいいよね。
ま、本人は私にかわいいなんて言われても嬉しくないんだろうけど。
カルマは今…どんな夢を見てるのかな?
どこか幸せそうに眠っているカルマを見ていると、なんだか私まで幸せな気持ちでいっぱいになる。
カルマの寝顔を眺めながら、そのサラサラで綺麗な髪をずっと触っていた私は、瞼が重くなってきたところで、そのまま目を閉じた。
目が覚めたら…今度こそ、ちゃんと向き合おう。
今 何もしなければ、私はきっとまた同じ事を繰り返してしまう…そんな気がする。
それだけは絶対に嫌だ。
だから私は…踏み出すんだ、"彼女"とまた1つに戻るための一歩を。
そのためには、まず奥田さんの気持ちを確かめる必要がある。
正直、怖い。
でも…今の私なら___
カルマが大きなあくびをしているのが聞こえて、目が覚める。
業「ごめん。起こしちゃった」
『…いいよ、気にしないで』
カルマは相変わらず私の手を握っていて、その私はもう片方の手で相変わらずカルマの髪に触れていた。
業「そんなに俺の髪が好きなの?」
『…え? あ、ごめん。つい…///』
慌てて髪に触れていた手をどける。
業「好きなだけ触っていいよ。頭を撫でてくれるなら」
カルマにそう言われて、私はカルマの頭を優しく撫でた。
髪を触りたかったからじゃない。
頭を撫でて、とカルマが遠回しにおねだりしているのがわかったから、ただそれに応えてあげたかっただけ。
『…次は、何して欲しい?』
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みあ(プロフ) - ちぃさん» お待たせしました! 続編、ついに公開しました!(といっても、今はまだ設定しか載せてないです、すみません…) また読んでいてついニヤけてしまうような面白いお話を書けるよう頑張りますので、これからも応援よろしくお願い致します! (2016年6月14日 0時) (レス) id: 84281e05bb (このIDを非表示/違反報告)
みあ(プロフ) - リナさん» 返信が遅くなってしまい、申し訳ありません。続編、やっとできました! まだ設定しか載せてないんですけど、これから続きのお話も完成次第載せていくので、良かったらまた読みに来て下さい! お待ちしてます! (2016年6月14日 0時) (レス) id: 84281e05bb (このIDを非表示/違反報告)
みあ(プロフ) - 矢澤ありすさん» お久しぶりです、みあです。これは事後報告になるのですが、小説の説明文に矢澤ありすさんの作品のURLを勝手ながら貼らせていただきました。理由はイラストと一緒に書かれていた文章が読んでいてとても嬉しかったからです。報告が遅くなり、申し訳ありません。 (2016年6月14日 0時) (レス) id: 84281e05bb (このIDを非表示/違反報告)
みあ(プロフ) - salomeさん» ずっと返信ができてなくて申し訳ありません。お名前変わったんですね! これからも宜しくお願い致します。まずは7のコメントを全てチェックして返信した後に0の方のコメントもチェックしにいきますね! (2016年6月14日 0時) (レス) id: 84281e05bb (このIDを非表示/違反報告)
みあ(プロフ) - ひよこリュナさん» ご無沙汰しております、みあです! つい数分前についに続編を公開しましたので、この場を借りてご報告させていただきます! まだ設定しか載せてませんが、是非8の方もよろしくお願い致します! (2016年6月14日 0時) (レス) id: 84281e05bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みあ | 作成日時:2016年4月11日 0時